ヴァン・ホーン山地での尾部破損事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/30 04:18 UTC 版)
「メイコン (飛行船)」の記事における「ヴァン・ホーン山地での尾部破損事故」の解説
大陸を横断するにあたって、メイコンはアリゾナ州の山地を通過するために最高1,800 mまで上昇しなければならなかった。船の圧力高度は900 m未満だったため、ガス嚢を破裂させることなくこの高度に達するために大量のヘリウムが排出された。それによって生じる浮力の損失を補うために、4トンのバラストと3トンの燃料を投棄しなければならなかった。結果的にメイコンの総重量は15,000ポンドまで軽減された。メイコンは十分な浮力を動的に得るのみならず、テキサス州ヴァン・ホーン近くの山地を通過する際のひどい乱気流を乗り越えるために8基のエンジンをフルパワーで運転させた。その際に激しい降下の後、尾翼の前部取り付けポイントを支えていた17.5番リングの斜桁を損傷したが、損傷が拡大する前に先任掌帆手のロバート・デイヴィスが応急処置を行い桁を修理した。メイコンは無事に移動を終えたが、先の破損の為に締め付けリングと全4枚の尾翼を強化する必要があると判断が下され、左右および下部の尾翼を支える桁は直ちに修理された。しかしながら、上部尾翼の両側の桁の修理は、隣接するガス嚢のガスが抜かれる次回のオーバーホール時まで延期された。
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