ワンセグとの機能比較・問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 01:37 UTC 版)
「MediaFLO」の記事における「ワンセグとの機能比較・問題点」の解説
基本的に有料放送であるのに対し、ワンセグは無料放送である。 元々UHF帯を利用する仕様であるため、VHF帯を利用する場合は電波伝搬特性の違いから、単一キャリアネットワーク(SFN)によるマルチパスの抑制が課題となる。 視聴時に通信回線を使って解読鍵を取得する必要があり、また課金情報のやり取り・IPデータキャスティングのためにも通信回線が必須である。しかしワンセグでは解読鍵の取得に通信回線を使用する必要は無く、また双方向機能もオプション機能であるため、通信回線は必須ではない。 ワンセグでは動画のフレームレートが15fpsなのに対し、MediaFLOはNTSCとほぼ同じ30fpsであるため、ワンセグよりもMediaFLOのほうが激しい動きのある動画の視聴により適している。 周波数帯域の利用効率では、ワンセグではセグメント分割による分割損があるため効率の向上に難点があるが、MediaFLOでは1つの周波数で全てのコンテンツを送信していることから、ワンセグよりも効率がよい。 選局レスポンスは、MediaFLOでは2秒以下と規定されているが、ワンセグでは受信機の実装に依存することから、MediaFLOがより優れる。 なお、ワンセグが所属するISDB陣営はMediaFLOに対抗して、ISDB-TSBにマルチメディア放送機能を付加しフレームレートを30fpsにした、ISDB-Tmm規格を策定した。
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