ローリング・シャシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 01:21 UTC 版)
「シャシ (自動車)」の記事における「ローリング・シャシ」の解説
なお自動車製造の歴史の変遷の中で、「chassis シャシ」という用語が骨格部分だけでなく、そこに動力系も組み足した状態も含めて指す、ということも(並行的に)行われるようになった。 だが、どちらも乱暴に「シャシ」と呼んでしまっては、概念どうしの区別がつかず、混乱が起きがちなので、動力系も組み込んだものに関しては「ローリング・シャーシ (rolling chassis)」と呼び分けるのが正式の呼び方である。(rolling chassisは「走る状態のシャーシ」という意味の表現である) ローリング・シャシは、(上の節で説明した)シャシ(=フレーム、基本骨格)に、エンジン、トランスミッション、ドライブシャフト、ディファレンシャル、ステアリングギア、サスペンションなど、走るための一連の装置を組み込んだ(組み足した)『自動車としての基本構成部分』を指す。この意味でのシャシは漢字表記する場合は「車台(しゃだい)」となる。これと対比・区別される用語は「body ボデー」であり、漢字表記では「車体」である。 なおトラックなどの商用車を製造するメーカーは、シャシのみ、ダッシュボードから前(ボンネット)とシャシのみ(これは正式には「カウル・シャーシ」と呼び分ける)、運転席とシャシのみ(これは正式には「キャブシャーシ」と呼び分ける)といった状態でも車両を出荷している。こうした状態で出荷することで、別途特別仕様のボデーを架装することができる。こうした例としては、キャンピングカー、消防自動車、救急車など挙げられる。
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