ローマ都市の遺跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 16:12 UTC 版)
ジャラシュには現在も古代ローマ当時の威容を残す記念碑的建築や公共建築が多く残る。ハドリアヌスの凱旋門、ヒッポドローム(戦車競技場/競馬場)、二つの大きな神殿(ゼウス神殿およびアルテミス神殿)や小さな神殿群の廃墟、列柱で囲まれたオーバル状のユニークな広場(フォルム)、街を貫く目抜き通りである長い列柱道路(カルド)、二つの劇場(南の大きな劇場と北の小さな劇場)、二つの公共浴場、ほぼ完全な形状で残る市壁などが代表的なものである。また遺跡のあちこちにはコリント式オーダーで建てられた円柱群が地震にも倒れず無傷のまま残っている。これらの建築物はローマ時代、裕福な市民の寄付により建設された。 350年以後はキリスト教徒の大きな共同体がゲラサにあり、400年から600年までの間には13箇所以上の教会が建設された。これらは非常に優れたモザイクの床で装飾されている。またノアの物語などを描いたモザイクのある古代のシナゴーグ跡がキリスト教会の下から発見されている。
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