ロシター・パーシー・グリッド Rossiter and Percy glid
ロシターとパーシーが、購買意思決定への関与の高低と情報型と変換型という購買動機のタイプによって、ブランド態度の形成過程が異なることを提示したモデル。情報型動機は否定的動機とも呼ばれ、現在の問題を解決したり、将来起こりうる問題を回避するような、否定的状態の解消が主な購買動機となる。例えば、頭痛の解消効果を直接的に訴求した鎮痛剤の広告などがこれにあたる。一方、変換型動機とは、より望ましい状態への変換を実現したいというもので、具体的にはおいしいものを食べたい、他人から褒められたい、テーマパークで楽しみたいといったような肯定的な動機づけである。高関与・情報型動機の場合には、購買につながる確信的態度を形成するために、イメージなどよりも商品の成分や性能、使用方法などの具体的情報が必要となる。低関与・情報型動機には、1つか2つのベネフィット主張により態度形成が可能である。関与の高低にかかわらず、変換型動機の場合には、真実味のある感情表現が重要である。高関与・変換型動機の場合には、具体的な情報も提示するほうが、より確信的な態度を形成しやすい特徴がある。またスナック類や飲料などの低関与・変換型動機から購買される製品の広告では、広告への好意的態度からブランドにも好意が転移するような、周辺的経路による態度形成がされやすい。→情報型動機、変換型動機、And、周辺的経路
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