ロシア・北欧における第三帝国
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「第三帝国」の記事における「ロシア・北欧における第三帝国」の解説
作家フョードル・ドストエフスキーは、西ローマ帝国、東ローマ帝国は信仰が足りないために滅亡したが、聖ロシアは第三のローマ帝国とならなければならないと論じた。ドストエフスキーのこうした思想はドイツのドストエフスキー研究者メラー・ファン・デン・ブルックへ多大な影響を与え、メラー・ファン・デン・ブルックは『第三帝国』を著した。またナチス政権で国民啓蒙・宣伝大臣を務めたヨーゼフ・ゲッベルスもドストエフスキーから深い影響を受けている。 ヘンリック・イプセンは1873年の戯曲「皇帝とガリラヤ人(英語版)」において、中世キリスト教文明を「霊の帝国」、古代ギリシア思想文明を「肉の帝国」とし、この二つをあわせもった理想国家を「第三の帝国」と称した。イプセンによれば、ヘレニズム段階、キリスト教段階を総合する皇帝ユリアヌスにおいて実現される「貴族的人間」の第三帝国が出現する。ドイツの劇作家・ナチ党政治家ディートリヒ・エッカートはイプセンの影響を受けた。 ロシアの詩人ディミトリー・メレシュコフスキーも同様の意味での「第三帝国」を志向した。
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