ロイヤリストの問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/05 08:54 UTC 版)
「南部戦線 (アメリカ独立戦争)」の記事における「ロイヤリストの問題」の解説
1778年にイギリス軍が再び南部に目を向けた。南部には多くのロイヤリストが住んでおり、その募兵によって統治を回復できると見ていた。このロイヤリストが支援してくれるという仮説は、ロンドンに逃げてきてアメリカ植民地担当大臣ジョージ・ジャーメインに直接会いにきたロイヤリストの証言を元にしていた。失った土地を回復し、なおかつ王室に対する忠誠を示すことで報奨を望んだこれらの脱出者達は、イギリス軍が南部で大きな作戦を展開するよう説得する最良の方法は、潜在的なロイヤリストの支持を過大に言うことだと認識していた(彼らは集団となってロンドンのイギリス閣僚に大きな影響力を持っていた)。イギリス軍は的を射た地域を解放しさえすれば、その行動で少なからぬ支援を見出せるという予測に基づいて、ほとんど戦争が終わり近くなるまでその作戦を展開した。コーンウォリスはサウスカロライナにいる間にニューヨークのクリントンに宛てて手紙を書き、「ノースカロライナにいる我々の可哀想な困窮した友人たちからの連帯感情についての確信はかってないくらい強い」と報せた。南部戦線の大半でこの仮説は誤りであり、コーンウォリスは作戦が進行するにつれてそれを認識し始めた。
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