レグルスの形状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 01:42 UTC 版)
アメリカ・カリフォルニア州ウィルソン山天文台の光学干渉計施設(口径1m望遠鏡6台を使用)でレグルスの大きさ・形などの観測が行われ、その結果及び他で行われたスペクトル観測、コンピュータによるモデル計算によりレグルスの形が明らかになった。その結果、レグルスは高速で自転しているために赤道部分が遠心力で膨れ上がり、赤道半径は極半径より30%も大きいことがわかった。そのため、極の温度は15,100℃なのに対し、赤道部は10,000℃しかない(つまり、極は赤道部より5倍も明るい)。レグルスの自転軸は天の北極より86度も傾いている。しかも、レグルスの固有運動の向きはその自転軸の向きに一致している。 自転速度は秒速300km(時速108万km)を超え、所要時間は15.9時間である。自転速度があと16%早ければ、遠心力が重力を上回り、レグルスは崩壊してしまうだろう。
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