レイヤ2 VPN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 05:56 UTC 版)
「Virtual Private Network」の記事における「レイヤ2 VPN」の解説
広域イーサネットはイーサネット(レイヤ2)通信が提供されており、利用するプロトコルがIPに依存しないため、LANと同じ感覚で利用可能である。 これと比較して、レイヤ3パケットのトンネリング通信のみをサポートするVPN技術(IPsecやGRE等)を用いたVPNの場合は、あらかじめ利用するサービスやプロトコルを考慮しながらネットワークの構築が行われ、構築後のサービスやプロトコルの変更では、VPN機器の変更が必要となる。 レイヤ2(イーサネット)パケットのトンネリング通信やブリッジ接続などをサポートしているVPN技術を用いることにより、前述した広域イーサネットのメリットと同等のことを実現でき、インターネットVPNを用いて安価に構築することができる。 特に、仮想LANカードと仮想ハブおよび既存の物理的なLANをVPNプロトコルで接続し、その上でブリッジ接続する手法により、広域イーサネットと同様に、既存のスイッチングハブやレイヤ3スイッチが使用されているLAN同士をVPN接続することができる。遠隔地の拠点間でVoIPやテレビ会議システムなどを利用する場合も、同一のイーサネットセグメント上にある機器とみなすことができるので、より容易・確実に利用可能となるメリットがある。 さらに、LANに対してイーサネットのレイヤでリモートアクセスすることが可能になる。
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