ルイ・ド・ギーズとの結婚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 15:28 UTC 版)
「アンリエット・ド・ロレーヌ」の記事における「ルイ・ド・ギーズとの結婚」の解説
アンリエットと両親は枢機卿の庶子との身分の釣り合わない縁組に抵抗したが、ロレーヌ公国の和合の大義に屈せざるを得なかった。アンリエットと男爵の婚礼は1621年5月23日に、ニコルとシャルルの結婚は同年10月23日に行われた。アンリエットは自身の正嫡かつ高貴な血統、美貌、知性及び教養に強い自信を持っており、何一つ好感の持てる部分のない、押し付けられた結婚相手を徹底的に見下した。伯父のアンリ2世は、姪が自分の養い子を嫌っていることを気にかけ、彼に財産を持たせることでより魅力的な夫にしてやろうとした。公爵は男爵に対し、1610年アプルモン=ラ=フォレ(英語版)を、その後ファルスブール(英語版)を与えていたが、アンリエットと結婚した後の1623年新たにリクセム(英語版)を買い与えた。ついには広域なビッチュ領主領(ドイツ語版)を譲渡し、死に際しては遺言で30万リーヴルを遺贈した。アンリエットの兄シャルル4世はロレーヌ公位継承後、義弟のアンセルヴィルとは公位をめぐるライバル関係のため不仲だったにもかかわらず、義弟を「リクサイム及びファルスブール公(Prince de Lixheim et de Phalsbourg)」に昇格させた。しかしアンリエットの夫に対する気持ちは相変わらず嫌悪と無関心に満たされていた。
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