ルイス・キャロルと写真
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「ルイス・キャロル」の記事における「ルイス・キャロルと写真」の解説
1856年3月18日にチャールズはオックスフォードの学友であるレジナルド・サウジー(英語版)とともにカメラを購入し、写真撮影を趣味とするようになった。キャロルは、リデル家の少女たちを撮影してまわり、リデル夫人から撮影を辞めるように忠告を再三にわたって受け続けたが、撮影し続けた。自分のカメラをリデル家に勝手に置いてゆく始末であった。 チャールズは生涯で300人を超す少女と出会い、彼女らを被写体として写真を撮り続けた。現存するチャールズの写真作品の完全な一覧は、ロジャー・テイラーによる『Lewis Carroll, Photographer』(2002年)ISBN 0691074437 に掲載されているが、テイラーの計算によれば、現存する作品の半分以上は少女を撮影したものである。カメラを入手した1856年のうちにチャールズは、一連のアリス・シリーズのモデルであるアリス・リデル(当時4歳)の撮影を行っている。ただし、後述するように、現存する写真はチャールズの全作品の三分の一に満たない。 チャールズのお気に入りの被写体はクシー(Xie)ことアレクサンドラ・キッチンであった。クシーが4歳から16歳までの期間にわたり、約50回の撮影を行っている。1880年にチャールズは16歳のクシーの水着写真を撮影する許可を取り付けようとしたが、これは許されなかった。ほぼすべての少女写真では、被写体の名前が写真の角に色付きインクで記されている。 チャールズの作品の中には、少女たちに中国人風やギリシャ人風、物乞い風など様々な衣装を着せて撮影された、今日でいうところのコスチューム・プレイの写真が多数含まれている。
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