リザーブ・オブ・マインドとリザーブ・キャパシティー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 02:50 UTC 版)
「サジェストペディア」の記事における「リザーブ・オブ・マインドとリザーブ・キャパシティー」の解説
サジェストペディアでは、人間の周辺意識に備蓄された情報を「リザーブ・オブ・マインド (reserves of mind)」、また備蓄能力を「リザーブ・キャパシティー (reserves capacity)」と呼ぶ。リザーブ・オブ・マインドは意識活動を機能させるために必須となる膨大な情報の蓄積であり、普段は意識されることはない。「小さな見える部分を支える大きな見えない部分」という意味で、ロザノフはこれを氷山の水面下構造にたとえることもある。またこの氷山のたとえは、意識上にある情報は周辺意識に備蓄された情報と実際は等価であり、連続した切り離すことのできない関係にあることも示している。 "Reserve" すなわち「備蓄」とは、文字通り、現在は顕在的に使用されていないが後の使用に備えて蓄えられているものを指す。脳が周辺意識領域にそのような情報を膨大に蓄えているイメージがサジェストペディアにおける「意識」「精神」「脳」のモデルの基礎をなしている。 サジェストペディアの重要なキーワードのひとつである "reserves capacity" は、しばしば「潜在能力」と和訳されるため、「超能力」との関連で語られることもあるが、サジェストペディアはいわゆる「超能力」開発を目指しているわけではない。サジェストペディアで定義されるリザーブ・キャパシティーとは、普通の人間があたりまえに持つ能力であり、この領域を健全に大きく発達させることによってしか人間の精神活動・身体活動は健全に機能、ないしは発達しないというのがサジェストペディアおよびインテグラル・サイコセラピーの基本的な考えになっている。 「サジェストペディアが十分機能した言語クラスでは、伝統的な教授法の二倍から五倍の速習が可能である」とロザノフが言うとき、それは、「現在の社会通念による教育では、リザーブ・キャパシティーが十分に活かされておらず、結果として、脳と意識が健全に機能した場合の二分の一から五分の一程度の能力しか発揮できていない。これをサジェストペディアによって正常な状態にもどすことができる」という意味であって、人間にとって不自然な超能力の獲得を意味しているわけではない。
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