リサーガム II
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/02 07:25 UTC 版)
「リサーガム (潜水艦)」の記事における「リサーガム II」の解説
2隻目のリサーガムはバーケンヘッド(Birkenhead)のCohran & Co.で建造され、1879年11月26日に進水した。鉄製のフレームに鉄製のプレートを固定して、中央部は木で被覆され鉄製のストラップで補強された。建造時の長さは45フィート、直径10フィートで、重量は30トン、乗員は3名であった。1872年にアメリカ人ユージン・ラム(Eugene Lamm)が特許を取得した閉サイクル蒸気機関を採用し、単軸プロペラを駆動することにより4時間までの航行が可能であった。正浮力を持つように設計されていたため、潜行する際には船体中央の水平舵で操作した。建造コストは£1,538であった。 ウォラシー(Wallasey)のイースト・フロート(East Float)で成功裏に試験を終えた後、イギリス海軍へのデモンストレーションのために、バーケンヘッドからポーツマスまでの自力航行が計画された。 しかしながら、航海中のメカニカルトラブルのため、リール(Rhyl)で修理のためにドックに入った。修理完了後、風は強かったがギャレットが水補給船として購入していた蒸気船Elphinに曳航されて夜間に出港した。途中Elphinのエンジンに問題が生じ、リサーガムの乗員も手伝うためにElphinに移乗した。ところが、リサーガムのハッチは外からロックできるようには設計されていなかったため、波をかぶるとそこから海水が流れ込み、増加した重量に耐え切れずに曳航ロープが切れてしまった。1880年2月25日、リサーガムはリヴァプール湾のリール沖で沈没した。
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