ランサムウェアによるサイバー攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 14:28 UTC 版)
「小島プレス工業」の記事における「ランサムウェアによるサイバー攻撃」の解説
2022年2月26日午後9時ごろに社内サーバーの障害が発生。午後11時ごろ、サーバーを再起動すると、画面に英文で「このリンクにアクセスしないと情報を公開する」という趣旨の脅迫文が表示された。この時点でシステムのウイルス感染が確認されたが、金銭の要求はなかった。2月27日未明、小島プレス工業は取引先とのネットワークを遮断し、愛知県警に被害を相談した。 部品の受発注を行うシステムが使えなくなっため、トヨタ自動車は2月28日、国内全14工場の3月1日の稼働を停止すると発表。最初の発表時はサイバー攻撃を受けた関連企業の名は明かされなかったが、のちに小島プレス工業であることが明らかにされた。グループの日野自動車も、3月1日に国内2か所の完成車工場の稼働を停止すると発表。ダイハツ工業も、トヨタの受託生産を行っている京都工場の稼働を3月1日に停止すると発表。 同年3月1日、小島プレス工業は、取引先と情報をやりとりするための暫定的な代替ネットワークを立ち上げる。取引再開のめどが立ったためトヨタ自動車は翌2日からの操業開始を発表した。しかし1日だけで1万3千台の生産に影響が出た。ランサムウェアによるサイバー攻撃は紛争・戦争が始まると増える傾向にある。事件発生2日前の2月24日にロシアがウクライナに対し軍事侵攻を開始したことから、ロシアの関与も取りざたされている。
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