ラチェット機構の方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 03:12 UTC 版)
「エンビカッタ」の記事における「ラチェット機構の方式」の解説
リンク機構式 MCC(松阪鉄工所)が開発時に採用した方式で、刃を複数のノッチが付いたラチェットレバーがハンドルを開閉する毎に順次噛み込み、刃が取付けボルトを支点として回転して塩ビ管に切り込んでいく方式である。刃を開く場合は、左右ハンドルを両手で持って開ける。 ギヤ機構式 メリー(室本鉄工)・VICTOR(花園工具)が採用した方式で、刃にギヤ形状のノッチが複数個連続して付いており、送り爪がハンドルを開閉する毎に刃が取付けボルトを支点として回転して塩ビ管に切り込んでいく方式である。刃を開く場合は、左右ハンドルを両手で持って開ける。 MCC(松阪鉄工所)に対して、商品化に遅れをとったメリーは、切断容量をVE管迄拡大して⌀42とし付属のアタッチメントをパイプ受け部に付ける事により電気工事で使用する樹脂製プロテクタやモールを切断する事が出来る特色をつけてきた(当初のMCC製エンビカッタは、VP管呼び20用とVP管呼び30の外形⌀38mm用であった。)。また、VICTOR(花園工具)は、刃の早送りが出来るリンク機構を開発し、特色として商品化を行った。 止め爪付きギヤ式 上記の「ギヤ式」に刃を送り爪が送った位置で刃が機械的に保持される様に「止め爪」を取付けたタイプ。刃を機械的に切断位置で保持できるため、塩ビ管よりも切断時に変形し易い軟質のポリブテン管やポリエチレン管・架橋ポリエチレン管の切断には優位である。また、このタイプは、刃をワンタッチでばねにより自動でオープンする機構も同時に採用されている商品が多い。
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