ラジオにおける使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 04:17 UTC 版)
マジックアイはまずラジオに搭載され使用された。目的は受信感度がもっとも強くなるポイントにチューニングダイヤルを合わせやすくするためである。自動利得制御 (AGC) のあるAM方式の受信回路では、耳で聞きながらの音声レベルによる判断では AGC の働きもあり、チューニングのピークがつかみにくい。一方でその AGC 電圧をマジックアイにより可視化すれば、ピークがよく現れるうえに、視覚で確認しながらのチューニングは聴覚に頼った操作よりはるかに確実である、というカラクリである。 その後、1950年代に入ると、徐々にFM受信機が使われ出したが、FMラジオの場合AMラジオ用のマジックアイをそのまま使用する事が出来ない為、特殊な回路を組み込む必要があった。しかし、同時期に6AL7-GTというFMラジオの同調に対応したマジックアイが開発されると、AMラジオの同調と共通に利用可能となった。また、音声多重によるステレオ放送が始まると、左右両チャンネルの状態を、それぞれ表示するようになった。
※この「ラジオにおける使用」の解説は、「マジックアイ」の解説の一部です。
「ラジオにおける使用」を含む「マジックアイ」の記事については、「マジックアイ」の概要を参照ください。
- ラジオにおける使用のページへのリンク