ラガディ・アン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/26 07:31 UTC 版)
「ラガディ・アン&アンディ」の記事における「ラガディ・アン」の解説
原作者のグルエルは、実家の屋根裏で母親がかつて遊んでいた古い布の抱き人形(ぬいぐるみ人形(英語版))を見つける。消えかけていた顔にペイントを施し、ハート型のキャンディーを胸に縫い付けプレゼントしたところ、幼い娘のマルセラは気に入りいつも遊ぶようになる。グルエルの恩師であった詩人のジェームス・ウィットコム・ライリー(英語版)の2つの詩 "The Raggedy Man”と"Little Orphant Annie" にある名前を合わせ"Raggedy Ann"「ラガディ(ぼろぼろの)アン」と名付けられた。 病弱だったマルセラにグルエルは、毎夜娘のお気に入りのラガディ・アンが登場するお話を聞かせてやるようになる。 ラガディ・アンと遊び共に成長して行くマルセラの姿を見ていたグルエルは、他の子供達にもこんな抱き人形の友達がいたらどんなに素晴らしいだろうと考えるようになり、デザイン画を描き1915年9月7日、『ラガディ・アン(Raggedy Ann)』を商標登録。そして、娘に語り聞かせたラガディ・アンの話を本にしてお人形と一緒に生産、販売するアイディアをシカゴにあるP.F.ボーランド社に持ち込んだ。 しかしこの頃、もともと心臓弁膜症を患っていたマルセラは天然痘の予防接種から感染症を引き起こし、同年の11月8日に13歳で死去。 マルセラの遊んでいたラガディ・アンの抱き人形は、父グルエルの手元に残った。 ジョニーはマルセラの死後、話をまとめ、挿絵を描き、絵本『ラガディ・アン・ストーリーズ』が世に出たのは3年後の1918年のことである。この絵本には愛娘マルセラも登場。実際には茶色の髪の毛のマルセラは、絵本の中では金髪の女の子で描かれている。 ラガディ・アンのお人形と絵本は、たちまち大センセーションとなった。
※この「ラガディ・アン」の解説は、「ラガディ・アン&アンディ」の解説の一部です。
「ラガディ・アン」を含む「ラガディ・アン&アンディ」の記事については、「ラガディ・アン&アンディ」の概要を参照ください。
- ラガディ・アンのページへのリンク