ユニオン (潜水艦)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/24 05:31 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動| ユニオン | |
|---|---|
| 基本情報 | |
| 建造所 | ヴィッカース・アームストロング |
| 運用者 |  イギリス海軍 |
| 艦歴 | |
| 起工 | 1939年12月9日 |
| 進水 | 1940年10月1日 |
| 就役 | 1941年2月22日 |
| 最期 | 1941年7月20日にイタリア水雷艇および水上機の攻撃で沈没と推定 |
| 要目 | |
| 排水量 | 960ロングトン (980 t)（水上） 1,150ロングトン (1,170 t)（水中） |
| 長さ | 192フィート (58.5 m) |
| 幅 | 16.1フィート (4.9 m) |
| 吃水 | 15.9フィート (4.8 m) |
| 主機 | ディーゼル・エレクトリック2基2軸 パックスマン・リカルド・ディーゼルエンジン 2基 電動機 2基 |
| 出力 | 615 bhp (459 kW)（ディーゼル） 825 hp (615 kW)（電動） |
| 速力 | 11.25ノット (20.84 km/h)（水上） 9ノット (17 km/h)（水中） |
| 航続距離 | 10ノット (19 km/h)で4,050海里 (7,500 km)（水上航行） |
| 潜航深度 | 200フィート (61.0 m)（テスト） |
| 乗員 | 33 名 |
| 兵装 | 21インチ (530 mm)魚雷発射管 艦首4門 12ポンド砲 1基 |
ユニオン (HMS Union) は、イギリス海軍の潜水艦。U級の第2グループ。
艦歴
バロー＝イン＝ファーネスのヴィッカース・アームストロング社で建造。1939年12月9日起工。1940年10月1日進水。1941年2月22日就役。
1941年3月21日、「ユニオン」はブレストへ向かっていると報告されたドイツ戦艦「グナイゼナウ」と「シャルンホルスト」迎撃のため他の潜水艦と共にブレスト沖へと派遣された[1]。しかし、U級潜水艦は低速なため配置に着く前にドイツ戦艦2隻は「ユニオン」の担当海域を通過してブレストに到着してしまった[1]。
6月22日、「ユニオン」はパンテッレリーア島沖で船団を発見し、魚雷3本を発射して「ピエトロ・クェリニ」（1004トン）を撃沈した[3]。
7月14日に「ユニオン」はトリポリの北へ向かっていると報告のあった船団を攻撃するためマルタから出撃し[4]、帰投しなかった。「ユニオン」はチュニジア沖で触雷したものと推定された[5]。
船団の通過予想海域には潜水艦「P33」がおり、7月15日に船団を攻撃した[6]。「ユニオン」も攻撃を行っていたとしたら、その攻撃は失敗している[7]。また、「P33」では「ユニオン」が攻撃を受ける音は聞き取られていない[5]。
7月20日、パンテッレリーア島の南西で[8]トリポリからトラーパニへ向かう船団を護衛していたイタリア水雷艇「チルチェ」は雷跡を発見し、その発射地点へと向かった[5]。そこですぐ近くの水中に潜望鏡を視認し、体当たりを試みたが潜水艦は深く潜行したため失敗[9]。続いて「チルチェ」は爆雷6発を投下した[9]。攻撃後、急速潜行のために排出された空気と思われる大きな気泡が視認され[9]、「チルチェ」は100kg爆雷3発を投下し、船団の護衛のZ50-1水上機も爆弾を投下した[8]。攻撃後、大量の油が水面に浮かんできた[10]。この潜水艦が「ユニオン」であると思われる[11]。
脚注
- ^ a b The History of the British U Class Submarine、位置450/4692
- ^ イギリス潜水艦隊の死闘、95ページ
- ^ The History of the British U Class Submarine、位置935/4692
- ^ Beneath the Waves、位置5998/10706
- ^ a b c Beneath the Waves、位置6018/10706
- ^ Beneath the Waves、位置6006/10706
- ^ Beneath the Waves、位置6006-6018/10706
- ^ a b イギリス潜水艦隊の死闘、119ページ
- ^ a b c Beneath the Waves、位置6029/10706
- ^ Beneath the Waves、位置6040/10706
- ^ Beneath the Waves、位置6040-6048/10706
参考文献
- ジョン・ウィンゲート、『イギリス潜水艦隊の死闘』、秋山信雄 訳、早川書房、1994年、ISBN 4-15-207857-X
- Derek Walters, The History of the British U Class Submarine, Pen & Sword Maritime, 2007, ISBN 9781783035960 （Kindle版）
- A.S Evans, Beneath the Waves: A History of HM Submarine Losses 1904-1971, Pen & Sword Maritime, ISBN 9781473802674 （Kindle版）
「ユニオン (潜水艦)」の例文・使い方・用例・文例
- 尻抜けユニオン― ユニオンショップ制で、労働組合の脱退者や被除名者に対する解雇の規定が、労使協約に載っていないもの
- １５分までにユニオン駅にいてもらえるかしら。
- ユニオンジャックが彼らの頭上に翻っていた.
- カンガルーの前足は発達していないように見えるが、その強力な5本指の手は、打つふりをしたり、殴ったりするのに熟練している−−スプリングフィールド（マス）ユニオン
- 契約のユニオンショップ条項
- ユニオンショップ制の労働組合で規制が尻抜けになっていること
- ユニオンジャックという,英国の国旗
- イーグルスは，1954年に高橋ユニオンズが創設されて以来，初の新球団となる。
- 義足のランナーである，南アフリカのオスカー・ピストリウス選手が７月15日に英国シェフィールドでのノーウィッチユニオン英国グランプリで男子400メートルに出場した。
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