ユダヤ教におけるミカエルとは? わかりやすく解説

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ユダヤ教におけるミカエル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 09:35 UTC 版)

ミカエル」の記事における「ユダヤ教におけるミカエル」の解説

旧約聖書の中でミカエルの名前が出るのは『ダニエル書10章および12章のみである。彼は、断食後のダニエル見た幻の中にペルシア天使たちと戦うためにつかわされイスラエル守り手として現れる聖書学者たちの中にはヨシュア記』の中にすでにミカエルの姿の原型あらわれていると考えるものもある。 旧約聖書にはミカエルへの言及ほとんどない。にもかかわらずラビ伝承によってミカエルはさらに多く役割与えられることになった。『ダニエル書』に描かれるイスラエル守護者というイメージから、ミカエル堕天使サマエルとの争いという伝承生まれたサマエルはもともと天使であった天国から追放されて堕天使となったとされるサマエル天国から突き落とされたとき、ミカエルの羽を押さえ込んで道づれにしようとしたが、ミカエルは神自身によって救い上げられたという。旧約聖書外典モーセ昇天』に描かれミカエルサマエル死闘は、のちに竜(悪魔象徴)と争うミカエルというイメージ生み出したロトソドムから逃げ出させたのも、イサクいけにえされるのをとめたのも、モーセ教え諭して導びいたのも、イスラエル侵攻するセンナケリブ軍勢打ち破ったのもミカエルであるとされている。 ユダヤ教指導者ラビたちによって天使へのゆきすぎ信心規制されるようになっても、ミカエルのみは「イスラエル守り手」として特別な地位保たれた。ユダヤ教ではミカエルへの祈り盛んにつくられている。天上エルサレムユダヤ教徒の魂を迎え入れるのも、終わりのときにラッパ吹き鳴らすのもミカエルであるとされている。中世以降カバラ思想発達していくと、イスラエル守りミカエルは「ユダヤ人守り手」となっていった。

※この「ユダヤ教におけるミカエル」の解説は、「ミカエル」の解説の一部です。
「ユダヤ教におけるミカエル」を含む「ミカエル」の記事については、「ミカエル」の概要を参照ください。

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