モータースポーツにおけるエアコン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 03:49 UTC 版)
「カーエアコン」の記事における「モータースポーツにおけるエアコン」の解説
当初はエアコン装備による重量増や、エアコンをかけることによるパワーロス・燃費の悪化が発生するため「搭載しない」のが当たり前だった。 現在でもエアコンを搭載しない車両は少なくなく、クールスーツと呼ばれる特殊な装備で空調はしないもののドライバー周辺を冷やすもので代用することも多い。しかし、それでも徐々にではあるがレースが長丁場になる耐久レース、あるいはそれに近い性質のレースでは搭載する例が増えている。 特に屋根のある車両では走った時に車内へ新鮮な空気を外から取り込むようにしていても車内に熱がこもりやすい。しかも、ドライバーの装備は安全対策として真夏であっても首から下はレーシングスーツなどで全身を覆い、さらに頭部はヘルメットを着用しているためおのずと熱がこもりやすい。そのため暑さによるドライバーの集中力低下や脱水症状の可能性が高まり、そのままリタイヤや自分自身や他車を巻き込んだクラッシュのリスクが高まる。 エアコンを搭載することで重量が増えたりパワーロスは避けられないものの、それでもドライバーが長時間運転に集中しやすくするために搭載される。またWECのように、車内室温を常に一定以下にすることをルールで定めている場合もあり、その場合は事実上エアコン、あるいはそれに準じた仕組みを搭載しなければならない。
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