メールボムによる被害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/23 13:59 UTC 版)
メールボムの手法で送信された電子メールは所定メールアドレスへ速やかに殺到し、保存可能な容量が少ないメールアドレスであれば、数百通という単位で受信した程度で割り当てられたスペースを枯渇させるに至る。この状態に陥ったメールアドレスは新たなメールを送信してもキャンセルされ、何らかの方法でサーバを占有している無数のメールを除去しない限り使用できない。また、大量送信されたメールが殺到することでメールサーバの処理能力が飽和し、DoS攻撃同様にサービス提供が不能な状態に陥るなどの不都合も発生しうる。 メールボックスの容量は、2000年代よりダウンサイジングなど技術面での進歩の恩恵で記憶媒体の容量単価も低下、メールボックスも拡充される傾向が顕著となっている。しかし、これをローカルの電子メールクライアントに受信するユーザー側では、容量が拡充された分だけ多くの不要なメール(ジャンクメールと呼ばれる)受信を繰り返すという事態に陥った。これら大量のジャンクメールを除去する作業は極めて単調であり、なおかつ用心を怠れば重要なメールを誤って除去してしまう可能性もあるため精神的なストレスは少なくない。また、当然大量であればあるほど時間を浪費するため、個人のみならずコミュニティ全体を通してみた場合の被害は計り知れない。
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