メランコリア1とは? わかりやすく解説

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メランコリアいち【メランコリアⅠ】

読み方:めらんこりあいち

原題、(ドイツ)Melencholia Ⅰ》デューラー版画。縦24センチ、横18.5センチ。頰をついて思索にふける天使の姿を描く。「書斎の聖ヒエロニムス」「騎士と死と悪魔とともにデューラー銅版画代表作とされる熊本県立美術館所蔵


メランコリア I

(メランコリア1 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/28 21:57 UTC 版)

『メランコリア I』
ドイツ語: Melencolia I
『メランコリア I』
作者 アルブレヒト・デューラー
製作年 1514
種類 エングレーヴィング
寸法 24 cm × 18.8 cm (9.4 in × 7.4 in)

メランコリア I(独: Melencolia I, Melancholia I)は、アルブレヒト・デューラー1514年に製作した銅版画

作品

デューラーの代表作で、「書斎の聖ヒエロニムス英語版」、「騎士と死と悪魔」とともに三大銅版画と呼ばれる[1]

四体液説における人間の4つの性格の一つ「憂鬱」を擬人化したもので、天使が頭を抱えて、目の前の忙しい光景を見つめて憂鬱に沈んでいる。魔方陣をはじめとして、砂時計菱面体英語版錬金術幾何学数秘術に関連しているオブジェ。寝そべった痩せた犬や、タブレットに何かを描くプット。床に散らばっているグローハンマー、鋸、、はしご等の木工道具。空には、虹、彗星または惑星、そして翼に版画のタイトルを描いたコウモリのような生き物等、寓意的な画題がいくつも描かれており、様々な解釈[2] がある。

砂時計の隣には4×4のユピテル魔方陣(下図)が描かれており、この中には、偉業を達成した制作年の1514が埋め込まれている。また、縦、横、斜めのいずれの列も和が等しくなるように数字が並べられただけでなく、右上、右下、左上、左下のそれぞれ2×2の四マスも、中央の2×2の四マスも、上下辺及び左右辺のそれぞれ四マスも、隅の四マスも、いずれも和が34になっている。

製作前の菱面体のスケッチ

  • コンパスのスケッチ

  • 同じ年に製作された「聖母子像」

  • メランコリア I に影響を受けた作品

    脚注

    関連項目




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