メタ認知の知識的側面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 17:14 UTC 版)
メタ認知は「客観的な自己」「もうひとりの自分」などと形容されるように、現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができる能力である。メタ認知的知識とは、自分自身の状態を判断するための知識を指す。メタ認知的知識をもとに自分の考えの矛盾に気づき、課題の特性を把握した上で解決方略を修正していくといった活動を行うことができる。「一度にたくさんのことを伝えても、聞き手はそのすべてを覚えられないだろう」「難しい話をするときは、具体例を示すとわかりやすくなるだろう」といった人間の認知特性や課題、方略に関する知識を経験から蓄積しており、それぞれを必要に応じて活用している。 自分が何かを行う際どのようなプロセスを踏んでいるのかを知ることや、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し、それを実行するという特徴から以下のような4つの機能で表現される。 Knowledge Monitoring Ability(知識を監視する能力) Knowing about knowing(知ることについて知る) Cognition about cognition(認知についての認知) Understanding what I understand(自身の理解についての理解)
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