ムハンマド・ムンタザルの役割とその時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 07:07 UTC 版)
「十二イマーム派」の記事における「ムハンマド・ムンタザルの役割とその時代」の解説
イマーム・ハサン・アスキャリーの息子である第十二代イマームことお隠れイマームであるムハンマド・ムンタザルのイマーム位は、わずか5歳に満たずして始まった。 当時の状況を考えれば、もしイマームが公衆に姿を現せば、若くして殉教した父と同じ道を辿ることになるため、イマーム・ムハンマド・ムンタザルは姿を隠した。ここに69年続く「小お隠れ時代」が始まった。この期間、イマーム・ムハンマド・ムンタザルは4人の代理を介して民衆と間接的に連絡を取った。彼らは「四代代理」として知られている。イマーム・ムハンマド・ムンタザルは民衆からの質疑に彼らを介して答え、人々の問題を解決した。こうして「大お隠れ」の下地を均した。「大お隠れ」時代は、940年からイマームの再臨までという、完全にイマームとの接触が絶たれる時期として認識されている。お隠れイマームは現ウンマを導く最高の指導者であると同時に、予告されている救世主マフディーであるとみなされている。 イマーム固有の義務の一つは、「内面的導き」であるため、お隠れの時代にあっても、イマームは内面的導きにおいて活発な役割を果たしている。さらにイマームは真実を求める人たちに様々な方法で宗教上の学識や真理、知識の追求上での諸問題において力添えをし、彼の指向でもって問題を解かせ、人々はイマームの存在や導きを間接的に享受する。
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