ミトコンドリアDNA(mtDNA)の検査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/05 03:45 UTC 版)
「系統DNA検査」の記事における「ミトコンドリアDNA(mtDNA)の検査」の解説
ミトコンドリアはヒト細胞の一部で、それ自身のDNAを持っている。ミトコンドリアDNAの多くは16,569塩基対(追加または削除変異で数は多少異なる) を持ち、ヒトゲノムDNAの32億塩基対に比べるとかなり少ない。ミトコンドリアDNAは母から子に伝達されるため、 mtDNAを用いて直接の母系の祖先を追うことができる。伝達の際にゲノムDNAより比較的まれな確率で変異が起こる。他人とmtDNAが完全に一致した場合、1代前から50代前の間の祖先を共有しているといえる。 もっと離れたハプログループやサブクレードの一致は、共通の地理的な故郷と結びつけられる。 父からのmtDNA伝達の有無については議論の余地がある。父からのmtDNA伝達によりmtDNA検査は無効だと主張する人もいる。 しかし、その他の研究は父から子孫へのmtDNA伝達は起こらないとしており、 それが系統mtDNA検査を利用することの根拠となるだろう。
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