ミカンコミバエ種群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/14 07:17 UTC 版)
ミカンコミバエ種群は、ミカンコミバエ及びミカンコミバエに形態が酷似した種の総称で、柑橘類の代表的な害虫である。日本では1919年(大正8年)に沖縄本島で最初に発見された。その後、南西諸島及び小笠原諸島に広まり、長らく寄主植物の国内移動が禁止されたが、1968年(昭和43年)から根絶事業が開始され、1986年(昭和61年)に根絶が確認されていた。 2015年(平成27年)9月に鹿児島県奄美大島南部等でミカンコミバエ種群が確認されたため、誘殺用のテックス板の散布等による防除を行った。しかし、10月以降もミカンコミバエ種群が多数確認され、特産のポンカン、タンカンの収穫・出荷時期が近づいたことから、12月13日から鹿児島県奄美市、大島郡宇検村、瀬戸内町、龍郷町、大和村を防除区域として緊急防除を開始し、寄主植物の国内移動の禁止、ミカンコミバエ種群が付着又はそのおそれがある植物等の廃棄の措置がとられた。当初、防除期間は2017年(平成29年)3月31日までとされていたが、その後、同島において防除対策を講じた結果、根絶が確認されたため、2016年(平成28年)7月14日に緊急防除が解除された。
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