マレイン酸塩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/29 18:24 UTC 版)
日本薬局方第一部収載品で一般名はクロルフェニラミンマレイン酸塩である。日本で承認されている(dl-, d-)クロルフェニラミン製剤はマレイン酸塩のみである。 IUPAC名 N-[(RS)-3-(4-Chlorophenyl)-3-pyridine-2-ylpropyl]-N,N-dimethylamine monomaleate。CAS登録番号 [113-92-8]。外観・性状は白色の微細な結晶で、においはなく、味は苦い。酢酸 (100%) に極めて溶けやすく、水またはメタノールに溶けやすく、エタノール (99.5%) にやや溶けやすい。また、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。融点 は130〜135℃。 妊婦に処方可能な抗ヒスタミン剤として第一選択薬である。 商品名としてポララミン錠2mg(高田製薬)等、延べ47製剤(配合剤を含む)があり、ラセミ体とd-体の製剤が混在している。 現在徐放剤として販売されているのはd-クロルフェニラミンマレイン酸塩徐放錠6mg(旧名称:ネオマレルミンTR)(武田薬品工業販売)のみである。 徐放錠の効能・効果感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、枯草熱 皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)、じん麻疹 徐放錠の用法・用量d-クロルフェニラミンマレイン酸塩として、通常成人1回6mgを1日2回経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
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