マレガ・コレクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 21:04 UTC 版)
「マリオ・マレガ」の記事における「マレガ・コレクション」の解説
マレガは、豊後でのキリシタン弾圧・統制に関する古文書を収集した「豊後切支丹史料」、「続豊後切支丹史料」という2冊の史料集を刊行した。2011年にバチカン図書館で発見されたマレガ・コレクション(マレガ収集文書)は、この2冊の史料集のもとになった原史料が中心となる。史料集に収録されていない1万点を超える新たな史料も発見された。近年の調査によると、マレガ収集文書は、1953年に、教皇への寄贈を望むマレガ神父が駐日バチカン公使に史料を託し、横浜からイタリア北部ジェノバに船便で送られ、バチカン図書館で保管されてきた。 「マレガ・コレクション」は、1万点以上からなり、21の袋に分けられている。その古文書群は、マレガが大分赴任中に弓道仲間の臼杵藩旧家臣を通じて、古書店から購入した臼杵藩の古文書などが中心。これらの史料は、豊後・臼杵藩の元キリシタンの改宗誓約書や、住民相互監視のための「五人組」の確認書、棄教・改宗したキリシタンの子孫「類族」を管理する台帳、その他の古文書類、マレガの手稿や原稿、メモなどが含まれている。古文書の読解には、日本人の協力が必要不可欠であった。マレガは、自身の著作の序文で感謝を綴っている。
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