マルセリーノ・ガルシア・トラルとは? わかりやすく解説

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マルセリーノ・ガルシア・トラル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/07 22:16 UTC 版)

マルセリーノ
2020年のマルセリーノ
名前
本名 マルセリーノ・ガルシア・トラル
Marcelino García Toral
ラテン文字 MARCELINO
基本情報
国籍 スペイン
生年月日 (1965-08-14) 1965年8月14日(58歳)
出身地 ビリャビシオサ
身長 170cm
選手情報
ポジション MF
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1985-1989 スポルティング・ヒホン 74 (2)
1989-1990 ラシン・サンタンデール 32 (4)
1990-1992 レバンテ 48 (1)
1992-1994 エルチェ 49 (1)
通算 203 (8)
代表歴
1983-1984 スペイン U-18 6 (0)
1985 スペイン U-19 1 (0)
1985 スペイン U-20 6 (1)
1985-1987 スペイン U-21 7 (0)
監督歴
1997-1998 レアルタ
1998-2003 スポルティング・ヒホンB
2003-2005 スポルティング・ヒホン
2005-2007 レクレアティーボ
2007-2008 ラシン・サンタンデール
2008-2009 サラゴサ
2011 ラシン・サンタンデール
2011-2012 セビージャ
2013-2016 ビジャレアル
2017-2019 バレンシア
2021-2022 ビルバオ
2023- マルセイユ
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

マルセリーノ・ガルシア・トラルMarcelino García Toral スペイン語発音: [maɾθeˈlino ɣaɾˈθi.a toˈɾal]1965年8月14日 - )は、スペインアストゥリアス州出身の元サッカー選手、現サッカー指導者。選手時代のポジションは攻撃的ミッドフィールダー(MF)

経歴

選手時代

U-18代表から各年代の世代別スペイン代表に選出され、1985年にはFIFAワールドユース選手権に出場して準優勝した。スポルティング・デ・ヒホンの下部組織出身で、1985年12月22日、セルタ・デ・ビーゴ戦 (1-1) でトップチームデビューし、1986-87シーズンにはプリメーラ・ディビシオン(1部)4位となったチームでキャリアハイの33試合に出場した。ともにセグンダ・ディビシオン(2部)のラシン・サンタンデールレバンテUDにも在籍したが、どちらのクラブでもセグンダ・ディビシオンB(3部相当)降格を経験し、26歳だった1991年に現役引退した。

指導者時代

33歳だった1997年、下部リーグのCDレアルタの監督に就任して指導者の道を歩み始めた。1998年にはセグンダBのヒホンB監督に就任し、5シーズン中4シーズンはセグンダBに在籍した。2003年にはセグンダに在籍していたヒホンのトップチーム監督に昇進し、2003-04シーズンは5位、2004-05シーズンは10位となった。2005年にはレクレアティーボ・ウェルバの監督に就任し、2005-06シーズンにはセグンダ・ディビシオン優勝とプリメーラ昇格に導いた。2006-07シーズンのレクレアティーボは降格候補の筆頭に挙げられたが、クラブ史上最高位の8位に躍進し、ミゲル・ムニョス賞(リーグ最優秀監督賞)を受賞した。

2006年夏にはレアル・ベティス監督就任が内定していたが、フロントの介入に嫌気が差して辞退し、戦力的にはベティスに劣るラシン・サンタンデールの監督に就任した。2007-08シーズンには開幕から驚異的な堅守を見せ、シーズンをリーグ6位で終えてUEFAカップ出場権を獲得した。41失点はリーグ3位の好記録だった。2008年夏にはバレンシアCF監督就任の噂があったが、2008年5月、セグンダに降格したレアル・サラゴサの監督に就任した[1]。2008年12月、スペイン国内最高年俸だったベルント・シュスター監督(レアル・マドリード)が退任したため、年俸240万ユーロのマルセリーノが最高年俸監督となった[2]。2008-09シーズンは後半戦に順位を上げて2位でプリメーラ復帰を決めた。しかし、2009-10シーズンは14節までに3勝3分8敗であり、降格圏間近の17位まで順位が低迷。2009年12月13日、成績不振により解任された[3]

2011年2月初頭、ミゲル・アンヘル・ポルトゥガル監督の後任として、下位に沈む古巣ラシン・サンタンデールの監督に就任し[4][5]、12位で2010-11シーズンを終えた。ラシン・サンタンデールとの契約は2012年夏までであったが、給料の未払いが続くクラブに不信感を持ち[6]、契約を解除してセビージャFC監督に就任した[7]。しかし、2011-12シーズンは中位に低迷し、ビジャレアルCF戦 (1-2) に敗れて7戦連続未勝利となったため、2012年2月6日、成績不振を理由に解任された[8][9]

2013年1月、フリオ・ベラスケス監督の後任として、ビジャレアル監督に就任した。2部に属していたチームを昇格させ、2シーズン連続でEL圏内を確保するなどチームを立て直した。2015-16シーズンはチャンピオンズリーグ出場権を得る4位で終えるも、最終節のスポルティング・ヒホン戦で八百長疑惑をかけられ電撃退任した。

2018-19シーズン、バレンシアの監督としてスペイン国王杯決勝ではFCバルセロナを2-1で破りチームに久しぶりにタイトルをもたらした。しかし、フロント陣との対立で、2019年9月11日に解任された[10]

2021年1月、ガイスカ・ガリターノ監督の後任として、アスレティック・ビルバオの監督に就任[11]。 直後に開催されたスーペルコパ・デ・エスパーニャでは、準決勝でレアル・マドリード、決勝でFCバルセロナを下し、就任からわずか3試合でクラブにタイトルをもたらした。

その後、19-20、20-21シーズンのコパ・デル・レイ準優勝。2022年に開催のスーペルコパ・デ・エスパーニャアトレティコ・マドリードを破っての決勝進出も、レアル・マドリードに負け準優勝。21-22シーズンのコパ・デル・レイで、FCバルセロナレアル・マドリードを破ってのベスト4進出も、準決勝でバレンシアCFに敗戦、と強豪相手に勝利するも、あと一歩の所でタイトルを逃した。2021-22シーズンは8位で終え、同シーズン終了後に退任となった[12]

タイトル

指導者時代

レクレアティーボ・ウェルバ
バレンシアCF
アスレティック・ビルバオ
個人

脚注

  1. ^ “Marcelino será el nuevo entrenador del Real Zaragoza” (Spanish). Real Zaragoza. (2008年5月28日). オリジナルの2008年5月30日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080530225747/http://www.realzaragoza.com/r2z/paginas/noticias.php?id=2745 2008年5月28日閲覧。 
  2. ^ El País、2009年6月14日、66頁
  3. ^ Saragossa entlässt Trainer Marcelino(ドイツ語)
  4. ^ 指揮官解任のラシン、マルセリーノ氏が再登板msnトピックス、2011年2月10日
  5. ^ Racing look to match big boys ESPN Soccernet、2011年2月13日
  6. ^ マルセリーノがラシン退団を決断、セビージャ指揮官にGoal.com、2011年6月6日
  7. ^ セビージャの新監督にマルセリーノ氏UEFA.com、2011年6月7日
  8. ^ セビージャがマルセリーノを解任Goal.com、2012年2月6日
  9. ^ Míchel por Marcelino El Mundo、2012年2月6日 (スペイン語)
  10. ^ バレンシア、会長との関係悪化でマルセリーノ監督を解任!”. 超ワールドサッカー (2019年9月12日). 2019年9月12日閲覧。
  11. ^ Agreement in principle with Marcelino García Toral”. Athletic Bilbao (2021年1月3日). 2021年1月5日閲覧。
  12. ^ アスレティック、契約満了でマルセリーノ監督が退任”. 超ワールドサッカー (2022年5月25日). 2022年5月25日閲覧。

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