ホセ・ルイス・メンディリバルとは? わかりやすく解説

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ホセ・ルイス・メンディリバル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/17 07:32 UTC 版)

ホセ・ルイス・メンディリバル
SDエイバル監督時(2017年)
名前
本名 ホセ・ルイス・メンディリバル・エチェベリア
José Luis Mendilibar Etxebarria
ラテン文字 José Luis Mendilibar
基本情報
国籍 スペイン
生年月日 (1961-03-14) 1961年3月14日(63歳)
出身地 サルディバル
身長 172cm
選手情報
ポジション MF
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1979-1982 ビルバオ・アスレティック 105 (19)
1982-1985 ログロニェス 88 (11)
1985-1993 セスタオ 275 (34)
1993-1994 レモーナ 28 (4)
通算 497 (63)
監督歴
1994-1996 アラーティア
1996-1997 アスレティック・ビルバオ (ユース)
1997-1999 バスコニア
1999-2000 ビルバオ・アスレティック
2000-2001 バスコニア
2001-2002 アウレーラ
2002-2004 ランサローテ
2004-2005 エイバル
2005 アスレティック・ビルバオ
2006-2010 バジャドリード
2011-2013 オサスナ
2014 レバンテ
2015-2021 エイバル
2021-2022 デポルティーボ・アラベス
2023 セビージャ
2024- オリンピアコス
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ホセ・ルイス・メンディリバル・エチェベリアJosé Luis Mendilibar Etxebarria, 1961年3月14日 - )は、スペインビスカヤ県出身の元サッカー選手、サッカー指導者。2024年からオリンピアコスFCの監督を務める。

経歴

サッカー選手としての実績は平凡で、プリメーラ・ディビシオンの試合への出場経験はない。

1994年に現役引退。

1996年アスレティック・ビルバオのユースチームの監督に就任。

その後はUDランサローテやSDエイバルのトップチームの監督を歴任した。SDエイバルでは、クラブ史上最高位となるセグンダ・ディビシオン4位に導いた。

2005年にはアスレティック・ビルバオの監督に就任した[1] が、クラブ史上最悪ともいえる成績不振により、第10節終了後に解任された。

2006年レアル・バリャドリードの監督に就任。2006-07シーズンのセグンダ・ディビシオンで優勝し、4シーズンぶりのプリメーラ・ディビシオン昇格を果たした。

2007-08シーズンは15位だったが、徹底したサイド攻撃を基調とした攻撃的サッカーで強い印象を残した。しかし2009-10シーズンは開幕から20試合を指揮して18位と低迷し、2010年2月1日に解任された[2]。結局、チームは19位で降格した。

2011年2月14日ホセ・アントニオ・カマーチョの後任としてCAオサスナの監督に就任した。就任当初は降格圏内の18位と低迷していたが、着実に白星を重ねて最終節のビジャレアルCF戦に勝って9位に滑り込み、残留を果たした。 2013年9月3日、開幕から3連敗を喫したため解任された。

2014年5月29日、2年間の延長オプション付きの1年契約でレバンテUDの監督に就任した。しかし直近8試合で僅か1勝、そのうちホーム4試合は無得点14失点と成績不振に陥ったため10月20日に解任された。

2015年6月30日、ガイスカ・ガリターノの後任としてSDエイバルの監督に就任した。

2015-16シーズンから加入した乾貴士には弱点であった守備戦術を叩き込んだ。

2016-17シーズンにはクラブ史上初めてコパ・デル・レイベスト8に進出し、さらに翌シーズンにはクラブ史上最高順位となるリーグ戦9位に導いた。以降も粘り強い闘いでラ・リーガの座を死守。

しかし、2020-21シーズンは最下位に終わり、セグンダ降格が決定。2021年5月25日にエイバル監督を退任した[3][4]

2021年12月28日、2022年6月までの契約でデポルティーボ・アラベスの監督に就任した[5]。しかし、就任後の12試合でわずか1勝しか挙げられなかったことで2022年4月4日に解任が発表された[6]

2023年3月21日、解任されたホルヘ・サンパオリの後任監督としてセビージャFCの監督に就任し、2022-23シーズン終了までの契約を交わした[7]。低迷していたクラブを引き継ぎ、リーグ戦こそ瀬戸際で残留を決めたもののUEFAヨーロッパリーグではマンチェスター・ユナイテッド、ユヴェントス、ローマを倒し、優勝を果たした。

2023-24シーズンは開幕から躓き、第8節終了後に14位と下位に沈んでいたことで解任された[8]

2024年シーズン途中で、オリンピアコスの監督に就任した。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグで優勝した。同大会ではギリシャのチームで史上初の優勝であった。

エピソード

  • 集中して練習させるため、シュートをミスした選手に宙返りをさせることで知られる。このことについてウナイ・エスポーシト英語版は「多分、彼のことを知らない人は、最初は変な人だと思うんじゃないかな」と表現した[9]
  • 乾貴士は「これまでのキャリアで一番影響を受けた監督をひとり挙げるとすれば、誰になりますか?」という質問に「ダントツでメンディリバルですね。エイバルの時の監督です。あの人は、めちゃくちゃきついことを言うんですよ。ボロカスに文句も言われるし、変なプレーでもしたら、ちょっとここには書けないようなことも言ってくるんです。それでも、僕は彼のことを全然、嫌いにならなくて。褒める時はちゃんと褒めてくれるし、いいプレーにはいいって言ってくれる人。それにすべての選手に対して平等で、本音で対等に話してくれるんですよ。」「監督もやっぱり人間だから、人によって対応を変える人が多いんですけど、彼はそれがまったくなかった。グラウンドを離れれば本当に優しいですし、そんな監督はなかなかいないですよ。僕にとって理想の監督でしたし、ああいう監督が日本に来てくれたらいいなって思います」と答えている[10]

所属クラブ

指導者経歴

監督成績

2024年2月12日現在
クラブ 就任 退任 記録
勝率
アラーティア 1994年7月1日 1996年6月30日 76 41 14 21 126 67 +59 053.95
バスコニア 1997年6月30日 1999年5月31日 82 39 27 16 123 79 +44 047.56
ビルバオ・アスレティック 1999年5月31日 2000年7月1日 38 15 10 13 45 35 +10 039.47
バスコニア 2000年7月1日 2001年6月30日 38 16 8 14 65 59 +6 042.11
アウレーラ 2001年6月30日 2002年7月1日 38 12 18 8 38 33 +5 031.58
ランサローテ 2002年7月1日 2004年7月1日 95 40 25 30 145 110 +35 042.11
エイバル 2004年7月1日 2005年6月21日 43 20 14 9 53 39 +14 046.51
アスレティック・ビルバオ 2005年6月21日 2005年10月31日 13 3 3 7 12 16 −4 023.08
バリャドリード 2006年6月20日 2010年2月1日 156 62 43 51 210 206 +4 039.74
オサスナ 2011年2月14日 2013年9月3日 102 33 26 43 110 147 −37 032.35
レバンテ 2014年5月29日 2014年10月20日 8 1 2 5 4 20 −16 012.50
エイバル 2015年6月30日 2021年5月25日 248 76 66 106 299 353 −54 030.65
アラベス 2021年12月28日 2022年4月4日 12 1 4 7 9 23 −14 008.33
セビージャ 2023年3月21日 2023年10月8日 28 10 11 7 44 33 +11 035.71
オリンピアコス 2024年2月11日
通算 977 369 271 337 1,283 1,220 +63 037.77

タイトル

バリャドリード
セビージャ
オリンピアコス

脚注

  1. ^ uefa.com (2005年6月21日). “メンディリバル監督がビルバオへ”. 2009年7月13日閲覧。
  2. ^ Goal.com(2010.2.2)バジャドリーがメンディリバルを解任
  3. ^ メンディリバルは来シーズンエイバルを指揮することはありません。”. SDエイバル (2021年5月25日). 2021年5月26日閲覧。
  4. ^ 降格エイバル、メンディリバル監督が今季限りで退任…”. 超ワールドサッカー (2021年5月26日). 2021年5月26日閲覧。
  5. ^ Deia. “José Luis Mendilibar, nuevo entrenador del Alavés” (スペイン語). www.deia.eus. 2022年4月4日閲覧。
  6. ^ José Luis Mendilibar deja de ser entrenador del Deportivo Alavés” (スペイン語). MARCA (2022年4月4日). 2022年4月4日閲覧。
  7. ^ EFE, Agencia (2023年3月21日). “Mendilibar, nuevo entrenador del Sevilla hasta final de temporada” (スペイン語). cadena SER. 2023年3月22日閲覧。
  8. ^ セビージャ、メンディリバル監督の解任を発表…1年で3度目の指揮官交代に”. サッカーキング (2023年10月9日). 2023年10月12日閲覧。
  9. ^ livedoorスポーツ (2005年7月27日). “アスレティックの選手たちがメンディリバル監督の秘密を語る”. 2009年7月13日閲覧。
  10. ^ 乾貴士(J2清水)が同世代の決断に思うこと 岡崎慎司の引退は「寂しい」清武弘嗣の移籍は「鳥栖に絶対合う」 (3ページ目)”. 2024年7月31日閲覧。

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