マルクス主義の研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 23:08 UTC 版)
クラウゼヴィッツはマルクス主義の軍事理論にも大きな影響を与えている。マルクスの『資本論』の執筆に関わったエンゲルスは1857年には本書に出会っており、マルクスに手紙で読むことを推薦している。 ロシア革命の指導者となるレーニンはクラウゼヴィッツを尊敬し、『戦争論』の研究を通じてドイツ語の抜粋とロシア語の傍注から構成される『クラウゼヴィッツ・ノート』を作成している。ここでは戦争が政治の延長として位置づける議論が革命理論を背景としながら解釈されている。 日中戦争の指導者の一人であった毛沢東はこのレーニンの革命戦争の理論よりもさらに土着的な基礎付けを与えて革命戦争理論を『遊撃戦論』で確立した。この毛沢東の理論は多くの革命家に継承されており、インドシナ戦争ではホー・チ・ミンの戦争指導の理論的基礎となっており、ヴォー・グエン・ザップの『人民の戦争・人民の軍隊』としてまとめられている。
※この「マルクス主義の研究」の解説は、「戦争論」の解説の一部です。
「マルクス主義の研究」を含む「戦争論」の記事については、「戦争論」の概要を参照ください。
- マルクス主義の研究のページへのリンク