マルクス主義の再興
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 02:14 UTC 版)
大企業が経済の主力である「独占資本主義」は、不可避的に、金融恐慌や大不況、戦争といった危機をもたらし、危機への対策として政府が全面的に介入し、経済は国家独占資本主義に転換するが、この転換は延命にすぎず、本質的には、資本主義は死滅に向かい、大衆への収奪が強まり、最後には社会主義革命が起こるというのが、マルクス経済学の理論である。 金融の独占資本主義は終わり、米英の金融機関は国有化され、中華人民共和国やアラブ産油国、ロシアなどの政府投資基金や国営石油会社といった国家独占資本主義の象徴的な存在が幅を利かせている。米国の金融界は、今後長いこと、自由市場原理の世界に戻れなくなりそうである。こんな状態が続くと、今後マルクス経済学が再び学問として勢いを盛り返すこともあり得る。
※この「マルクス主義の再興」の解説は、「田中宇」の解説の一部です。
「マルクス主義の再興」を含む「田中宇」の記事については、「田中宇」の概要を参照ください。
- マルクス主義の再興のページへのリンク