マツモ Analipus japonicus (Harvey) Wynne
|
からだは匍匐部と,そこから立ち上がった直立部からなる。匍匐部は不規則に分岐した付着部が密に入り組み,塊状になっている。匍匐部は多年生で,越夏した匍匐部からは初冬に直立部が芽生え,冬~春にかけて直立部が叢生する。直立部は円柱状の主軸と,主軸から密に輪生する短い側枝からなる。側枝は上部のものほど短くなり,側枝からの更なる分枝は見られない。直立部は柔らかい手触りであるが,匍匐部は硬い。生体は緑褐色~濃褐色。押し葉標本は台紙によくつくが,老成したものはあまりつかない。
マツモはその形が松葉のように糸状であることから,かつては松穂(まつぼ)と呼ばれていたという。マツモは大変美味な海藻であり,東北や北海道では採集され,そのまま「生まつも」として,また乾燥させて「干まつも」「焼まつも」などに加工され,販売されている。三陸地方では養殖も行われている。
高さ:8~25cm
固有名詞の分類
Weblioに収録されているすべての辞書からマツモを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からマツモ を検索
- マツモのページへのリンク