マクラーレンとシルバーアローの復活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 07:35 UTC 版)
「1997年のF1世界選手権」の記事における「マクラーレンとシルバーアローの復活」の解説
マクラーレンは長年のメインスポンサーだったマールボロがフェラーリに1本化した事に伴い、新たにウエストと契約。赤白のカラーリングから往年のメルセデス・ベンツの代名詞「シルバー・アロー」を思わせる銀色のカラーリングへ衣替えしている。ドライバーは前年から変わらずデビッド・クルサードとミカ・ハッキネンのコンビで戦った。この年のマクラーレン・MP4-12は度々速さを見せ、開幕戦にてクルサードが1993年オーストラリアグランプリのアイルトン・セナ以来遠のいていた優勝を達成。メルセデスにとっても42年ぶりの優勝となり、クルサードはイタリアGPでも優勝するとともにハッキネンも最終戦にて自身初優勝を飾り、チームとしてシーズン3勝を収めた。ただし、コンストラクターズランキングはベネトンに僅差で敗れ4位となったが、ルクセンブルクGPでのワンツー体制での走行、1991年日本GP以来のワンツーフィニッシュを最終戦で達成、8月からはエイドリアン・ニューウェイが正式に加入し開発面が強化されるなど、チームとしても長い低迷から脱却する兆しを明確に見せた。しかし、メルセデスエンジンは馬力はあるものの信頼性に課題を残しており、ハッキネンがトップ走行中に3度もエンジンブローにてリタイアする悲運にも見舞われている。
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