ボールの扱いに関する動作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:10 UTC 版)
(8) 走者が塁を離れていないのに不必要にその塁に送球するなどして試合進行を遅らせた(遅延行為)。 公認野球規則では投手の遅延行為については6.02(c)(8)項に規定があり、審判員は一度警告を発し、それでもなお遅延行為が繰り返される場合は、投手に退場を宣告するとしている。6.02(a)(8)項の【原注】では、6.02(c)(8)項を適用して投手を退場させた際に、合わせて本項のボークも課せられることが定められている。しかし、日本のアマチュア野球では6.02(c)(8)項に独自に【注】を設け、遅延行為が繰り返される場合は、投手に退場を宣告する代わりに「ボール」を宣告するとしている。このとき合わせて遅延行為によるボークを適用するのかどうかについては、この【注】には明記がなく、実際の規則運用が不明瞭である。 (9)ボールを持たずに、投手板に触れるか、跨ぐか、あるいは投手板に触れずとも投球する真似をした(隠し球の項目参照)。 (10)正規の投球姿勢をとった後、実際に投球または送球する場合を除いて、ボールから一方の手を離した。 (11)投手板に触れている状態で、故意か偶然かにかかわらず、ボールを落球した。 (12)故意四球において、キャッチャーズボックスに両足が入っていない捕手に投球した。 「故意四球が企図されたときに限って、ボールが投手の手を離れないうちに捕手が片足でもボックスの外に出しておれば」ボークとなることが、日本の公認野球規則では【注】を設けて明記している。しかし、日本プロ野球では本項に違反しているプレイが行われているにもかかわらずボークが宣告されないことが多く、事実上黙認されている。
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