ボーダーシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 05:02 UTC 版)
残機制、ゾーンセレクト、得点稼ぎ、演出面などを複雑に融合させた、本作の最も特徴的なシステム。 各ステージには、上から順にGREEN・YELLOW・REDの「ボーダー」と呼ばれる3つのルートがある。ストーリーにおける設定上は、主人公が各ボーダーの自機を“R.A.I.N.システム”によって同時操作しているというもの。 ボーダーは下のものほど難易度と敵機の得点が高く設定されている。いずれのルートを通ってもゲーム内の難易度(ランク)が常に上昇していくようになっている。得点は敵機の基本点に各ボーダーの倍率を掛けたもので、GREENは1倍、YELLOWは2倍、REDは3倍となる。 ミスをすると下のボーダーへと強制移動(ボーダーダウン)され、チェックポイントからゲームが再開される。このときゲーム内で設定されたランクが大きく低下するため、「ミスをするたびに難易度が上昇する」ということは、実際には起こらない。ボス戦と最終面(STAGE6)ではその場復活となり、実質的に残機制となる。ボーダーがREDの時にミスするとゲームオーバー。各ステージの開始時に設定されたノルマ以上の点数を稼ぐと、次のステージのボーダーを隣接するいずれかの方向に1つ移動することができ、これが実質的なエクステンドとなる。 プレイヤーはゲーム開始時のボーダーを自由に選択でき、これは難易度選択の要素を兼ねている。 単純なプレイヤースキル上昇や敵の攻撃パターンの暗記以外にも、常に上昇し続ける難易度に対して、どこで自爆して難易度を下げるかを考えて攻略ルートを作ったり、不慮のミスに対してどのようにフォローをしていくかなどを勘案していくという、『バトルガレッガ』を髣髴とさせる不可視要素をコントロールするというインテリジェンスな攻略を要する戦略性をゲーム中の演出とも深く結びつけた完成度の高いゲームシステムだが、その複雑さやインストラクションカードの説明不足からプレイヤーを遠ざける結果になった。
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