ホモジニアスとヘテロジニアス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 00:27 UTC 版)
「マルチコア」の記事における「ホモジニアスとヘテロジニアス」の解説
同種のコアを複数実装する「ホモジニアスマルチコア」と、異種のコアを実装する「ヘテロジニアスマルチコア」が存在する。 IBM、ソニー・コンピュータエンタテインメント、東芝の3社が共同開発しPlayStation 3に組み込まれているCellプロセッサは、1個の汎用的なプロセッサコアと8個のシンプルなプロセッサコアが組み合わせたヘテロジニアスマルチコアというアプローチをとっている。 Xbox 360のプロセッサ・コアは対称型マルチコアと呼ばれる3コアのプロセッサで、構造上はホモジニアスに属するものである。 米AMD社はさらなる高処理能力化への手法としてヘテロジニアスマルチコアプロセッサを計画し、Fusionプロジェクトと命名した。その手始めとして、グラフィックス処理プロセッサ (GPU) 開発企業のカナダのATI社を2006年に買収し、GPUと汎用プロセッサを同一ダイに集積したCPU製品を登場させた。 また、命令セットの形式が同じコアを組合わせたプロセッサの内、処理能力の高いコアと処理能力が低いコアを組み合わせたプロセッサもトランジスタ数や消費電力の点で有利な低コストのマルチコアと考えられる。同一命令セットという観点ではホモジニアスではあるが、処理能力の点では同一ではなくヘテロジニアスとなる。
※この「ホモジニアスとヘテロジニアス」の解説は、「マルチコア」の解説の一部です。
「ホモジニアスとヘテロジニアス」を含む「マルチコア」の記事については、「マルチコア」の概要を参照ください。
- ホモジニアスとヘテロジニアスのページへのリンク