ホセ・デレオン (1992年生の投手)とは? わかりやすく解説

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ホセ・デレオン (1992年生の投手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/05 17:25 UTC 版)

ホセ・デレオン
José De León
ボストン・レッドソックス(マイナー)
ロサンゼルス・ドジャース時代
(2016年9月12日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 プエルトリコ自治連邦区イサベラスペイン語版
生年月日 (1992-08-07) 1992年8月7日(32歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2013年 MLBドラフト24巡目
初出場 2016年9月4日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム プエルトリコ
WBC 2017年2023年

ホセ・エウヘニオ・デレオン・ドメネクJosé Eugenio De León Domenech, 1992年8月7日 - )は、プエルトリコイサベラ英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBボストン・レッドソックス傘下所属。

経歴

プロ入りとドジャース時代

2013年MLBドラフト24巡目(全体724位)でロサンゼルス・ドジャースから指名され、プロ入り[1]。契約後、傘下のルーキー級アリゾナリーグ・ドジャースでプロデビュー。パイオニアリーグのルーキー級オグデン・ラプターズ英語版でもプレーし、この年は2球団合計で14試合(先発13試合)に登板して3勝5敗、防御率6.96、53奪三振を記録した。

2014年はルーキー級オグデンとA級グレートレイクス・ルーンズでプレーし、2球団合計で14試合(先発12試合)に登板して7勝0敗、防御率2.22、119奪三振を記録した。

2015年はA+級ランチョクカモンガ・クエークスとAA級タルサ・ドリラーズでプレーし、2球団合計で23試合に先発登板して6勝7敗、防御率2.99、163奪三振を記録した。

2016年は開幕をAAA級オクラホマシティ・ドジャースで迎え、16試合に先発登板して7勝1敗、防御率2.61、111奪三振を記録した。9月4日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。同日のサンディエゴ・パドレス戦で先発してメジャー初登板すると、6回1失点、9奪三振の投球でメジャー初勝利を挙げた[2]。最終的には4試合に先発登板し、勝ち運を味方に付けて2勝を挙げたものの、17回で被本塁打5、防御率6.35、FIP6.97・WHIP1.53と大炎上した。

レイズ時代

2017年1月23日にローガン・フォーサイスとのトレードで、タンパベイ・レイズへ移籍した[1][3]。開幕前の2月8日に指名投手枠で第4回WBCプエルトリコ代表に選出された[4]

2018年はシーズン開幕前にトミー・ジョン手術を受けており[5]、全休した。

レッズ時代

2019年11月20日に後日発表選手とのトレードで、シンシナティ・レッズへ移籍した[6]

2021年7月19日にDFAとなり[7]、23日に自由契約となった[8]

ブルージェイズ傘下時代

2021年11月29日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結んで、2022年スプリング・トレーニングに招待選手として参加した。ここではメジャーに昇格する機会は無く、同年11月10日にFAとなった。

ツインズ時代

2022年12月13日にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結んだ[9]

2023年3月開催の第5回ワールド・ベースボール・クラシックプエルトリコ代表に選出。13日、プールDの対イスラエル戦で先発登板し、5回2/3を無安打、無四球、10奪三振(WBC史上最多タイ記録[10])の快投を見せると、後続の3投手も完全投球を見せ、コールド勝ちの8回参考記録ながらワールド・ベースボール・クラシック初の完全試合を達成した[11]

2023年5月16日にメジャー契約を結んで、アクティブ・ロースター入りした[12]。6月15日に右の屈筋を痛めた為、15日間の故障者リスト入りとなり[13]、翌26日に2度目のトミー・ジョン手術を受けることを発表した[14]。オフの10月23日にジョーダン・ルプロウらと共にFAとなった[15]。同年は故障などに悩まされたこともあり、最終成績は12試合(先発1試合)に登板して勝ち星なしの1敗、防御率4.67、17奪三振という成績に留まった[1]

2024年は前年に受けた手術の影響でシーズンを全休した。オフの11月7日にはクリオージョス・デ・カグアスと契約を結び、自身の母国であるプエルトリコウィンターリーグLBPRCに参加した[1]

レッドソックス傘下時代

2025年は、開幕前にカリビアンシリーズに参加するプエルトリコ代表として選出された[1]。シーズンでは3月4日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結んだ[16]

投球スタイル

ワインドアップスリークォーターから、最速95.1mph(約153km/h)・平均92mph(148km/h)のフォーシームを中心に、平均82mph(約132km/h)のチェンジアップ、平均82mph(約132km/h)のスライダー、平均77mph(約124km/h)のスラーブを使用する[17]

メジャー昇格前2年間(2014年、2015年)の奪三振率は13.26とドクターKぶりを誇った[18]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2016 LAD 4 4 0 0 0 2 0 0 0 1.000 80 17.0 19 5 7 1 3 15 0 0 19 17 6.35 1.53
2017 TB 1 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 15 2.2 4 1 3 0 0 2 2 0 3 3 10.13 2.63
2019 3 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 21 4.0 3 0 3 1 2 7 1 0 2 1 2.25 1.50
2020 CIN 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 35 6.0 6 1 11 2 0 10 0 0 12 12 18.00 2.83
2021 9 2 0 0 0 0 1 0 0 .000 91 18.1 22 4 11 0 2 33 3 0 17 17 8.35 1.80
2023 MIN 12 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 70 17.1 16 2 5 0 1 17 0 0 10 9 4.67 1.21
MLB:6年 34 7 0 0 0 4 2 0 0 .667 312 65.1 70 13 40 4 8 84 6 0 61 54 7.44 1.68
  • 2024年度シーズン終了時

WBCでの投手成績










































2017 プエルトリコ 1 1 1 0 0 11 2.2 3 0 1 0 0 5 0 0 0 0 0.00
2023 1 1 1 0 0 17 5.2 0 0 0 0 0 10 0 0 0 0 0.00
  • 太字は大会最高

年度別守備成績



投手(P)












2016 LAD 4 2 4 1 0 .857
2017 TB 1 1 0 0 0 1.000
2019 3 0 0 0 0 ----
2020 CIN 5 1 0 0 0 1.000
2021 9 1 2 0 0 1.000
2023 MIN 12 0 1 0 1 1.000
MLB 34 5 7 1 0 .923
  • 2024年度シーズン終了時

背番号

  • 87(2016年 - 2017年、2019年 - 2021年、2023年)

代表歴

脚注

  1. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。
  2. ^ Craig Minami (2016年9月4日). “Jose De Leon strikes out 9, Puig and Grandal homer in win” (英語). SB Nation. 2016年9月9日閲覧。
  3. ^ Ken Gurnick (2017年1月23日). “Dodgers get a grinder in Forsythe for infield” (英語). MLB.com. 2017年1月24日閲覧。
  4. ^ Young stars join Beltran, Yadi for Puerto Rico MLB.com (英語) (2017年2月8日) 2017年3月16日閲覧
  5. ^ Jose De Leon undergoes Tommy John surgery” (英語). ESPN (2018年3月15日). 2021年7月21日閲覧。
  6. ^ Connor Byrne (2019年11月20日). “Reds Acquire Jose De Leon” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年11月24日閲覧。
  7. ^ Steve Adams (2021年7月19日). “Reds Designate Jose De Leon, Mark Payton For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月21日閲覧。
  8. ^ Steve Adams (2021年7月23日). “Reds Place Nick Castellanos On 10-Day IL, Release Jose De Leon” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月25日閲覧。
  9. ^ “José De León on Twitter”. Twitter. https://twitter.com/JDL_87/status/1602736331117002758 2022年12月13日閲覧。 
  10. ^ “【WBC】プエルトリコ、大会史上初の“完全試合” 65球制限もデレオン6回2死まで快投”. 日刊スポーツ. (2023年3月14日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/samurai/wbc2023/news/202303140000343_m.html 2023年3月14日閲覧。 
  11. ^ “プエルトリコ、WBC史上初の“完全試合”達成 圧巻4投手継投…8回コールド生還で歓喜”. Full-Count. (2023年3月14日). https://full-count.jp/2023/03/14/post1350507/ 2023年3月14日閲覧。 
  12. ^ “Twins’ Jose De Leon: Selected to MLB roster” (英語). cbssports.com. (2023年5月16日). https://www.cbssports.com/fantasy/baseball/news/twins-jose-de-leon-selected-to-mlb-roster/ 2023年5月28日閲覧。 
  13. ^ Mark Polishuk (2023年6月25日). “Twins Place Jose De Leon On 15-Day Injured List” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年3月5日閲覧。
  14. ^ Darragh McDonald (2023年6月26日). “Jose De Leon To Undergo Tommy John Surgery” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年3月5日閲覧。
  15. ^ Darragh McDonald (2023年10月23日). “Twins Outright Jordan Luplow” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年3月5日閲覧。
  16. ^ Anthony Franco (2025年3月4日). “Red Sox, Jose De Leon Agree To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年3月5日閲覧。
  17. ^ FanGraphs - PITCHf/x2017年2月9日閲覧。
  18. ^ 「2016 - 2020 全30球団未来予想図 ロサンゼルス・ドジャース」『月刊スラッガー』2016年3・4月合併号 日本スポーツ企画出版社 46頁

関連項目

外部リンク




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