ホイートストンのステレオスコープ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 04:05 UTC 版)
「ステレオスコープ」の記事における「ホイートストンのステレオスコープ」の解説
反射鏡および屈折プリズムを備えた最初のステレオスコープは、1832年にチャールズ・ホイートストーンによって発明され、彼の下で働いていたロバート・マレーにより制作された。1833年に生理学者ハーバート・メイヨー(英語版)が自身の著書『Outlines of Human Physiology(人類生物学概要)』 においてホイートストンの発明に触れ、ステレオスコープについての論文を発表しようとしていると記述しているが、実際に発表が行われたのは1838年6月21日だった。ホイートストンは、使用者の目に対し45度の角度で配置され、各側方に置かれた絵をそれぞれ反射する2枚の鏡を備えるミラーステレオスコープを使い、両眼奥行き知覚の重要性を示した。同じ物体に対する左目と右目それぞれからの見え方を模した2枚の絵を、各目がそれぞれに対応した絵のみを見るようにしつつ見かけ上は同じ位置にあるように配置すると、脳は2枚の絵を融合させ単一の3次元物体として知覚する。発表当時は、最初の実用的写真撮影法が登場するよりも前であったため(ダゲレオタイプの発表は1839年)、手描きの絵が使用された。ミラーステレオスコープは、必要に応じて非常に大きな画像を使用できるという利点を有している。
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