ベル・スターの伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/12 16:36 UTC 版)
ベル・シャーリー・スターはその波乱に満ちた人生と衝撃的で謎に満ちた死から、早くから多くのゴシップや憶測を産み伝説化されてきた。代表的なのはリチャード・フォックス(Richard Fox)の『山賊女王ベル・スター、人呼んで女ジェシー・ジェイムズ ~生き急ぐ女馬賊の真実の全生涯~』(Belle Starr, the Bandit Queen, or the Female Jesse James: A Full and Authentic History of the Dashing Female Highwayman)など。しかし、それらには脚色も多く含まれるため注意が必要である。例えば、以下のようなものである。 ベルはかつてコール・ヤンガーの恋人であった。さらに、娘パールの実の父親はヤンガーである。 (二人が子供時代から友人であった所から出た風評) ベルはジム・リードとの結婚を両親に反対され、二人は駆け落ちした。さらに、馬でギャング仲間の元へ向かい馬上で結婚した。 (実際には両親は反対せず、彼を家に住まわせた) グレイソン一家の金貨を巻き上げた時、ベルは男装して共犯者として事件に加担した。 (彼女が事件に関わったという確かな証拠は見つかっていない) ジムの死後、ベルはグレイソン一家の金を元手に子供たちとダラスで暮らした。さらに、上物の衣服や2丁拳銃用のホルスターを身に着けていた。 (実際のベルはジムの死後に破産し、土地を切り売りして田舎で静かに暮らしていた) ダラスでの彼女は酒場で博打や飲酒に溺れ、街中で馬を乗り回しながら拳銃を撃ちまくった。あるいは、男装して店に放火したり銀行を襲ったり、銃で脅してポーカーの掛け金を巻き上げたりした。さらに、馬賊を率いていた。 (当時の新聞、報告書、裁判記録などの公的な記録には、これらの事実は見当たらない) ジムの死後、ベルはコール・ヤンガーの係累ブルースとカンザスで一時期一緒に暮らしていた。さらに、1880年に二人は結婚した。 (ブルースとの関係はゴシップの域を出ない。それに1880年6月、彼女が結婚したのはサム・スターである)
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