ヘキサクロリド白金(IV)酸とは? わかりやすく解説

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ヘキサクロリド白金(IV)酸

(ヘキサクロロ白金(IV)酸 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/21 03:10 UTC 版)

ヘキサクロリド白金(IV)酸
識別情報
CAS登録番号 16941-12-1
RTECS番号 TP1510000
特性
化学式 H2[PtCl6]·(H2O)6
モル質量 517.891 g/mol
外観 赤褐色の固体
密度 2.431 g/cm3, 固体
融点

60 °C (333 K)

沸点

分解

への溶解度 易溶
構造
結晶構造 逆蛍石
配位構造 八面体形
双極子モーメント 0 D
熱化学
標準生成熱 ΔfHo -2371.1 kJ mol-1(6水和物)
危険性
安全データシート(外部リンク) External MSDS
NFPA 704
0
3
0
Rフレーズ R34 R42 R43
Sフレーズ S22 S26 S36 S37 S39 S45
関連する物質
その他の陰イオン ヘキサクロリドパラジウム(IV)酸
その他の陽イオン ヘキサクロリド白金(IV)酸カリウム
ヘキサクロリド白金(IV)酸アンモニウム
ヘキサクロリド白金(IV)酸セシウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ヘキサクロリド白金(IV)酸(ヘキサクロリドはっきん よん さん、: hexachloroplatinic(IV) acid)は化学式 H2[PtCl6] で表される白金(IV)錯体の一種である。最も簡単に利用できる白金の可溶性化合物のうちの1つであり、各種白金化合物合成の出発物質として使用される。

試薬としては大変に高価で、白金地金相場により大きく変動するが、貴金属地金の高騰した2008年の相場では100 gが47〜48万円であった。

合成法

王水に溶解する白金

金属白金粉末を暖めた王水に溶かして合成するが白金原子との親和力の強いニトロシル(NO+ 配位子、nitrosyl)が混入しやすい。

ヘキサクロリド白金(IV)酸イオンの球棒モデル

ヘキサクロリド白金(IV)酸イオン(ヘキサクロリドはっきん よん さんイオン、: hexachloroplatinate(IV) ion、[PtCl6]2-)はヘキサクロリド白金(IV)酸の電離により生成する2価のアニオン錯イオン)であり、ヘキサクロリド白金(IV)酸塩中に存在し d2sp3 混成軌道正八面体型構造をとり、Pt-Cl 結合距離はカリウム塩中で233 pmである。

ヘキサクロリド白金(IV)酸塩

ヘキサクロリド白金(IV)酸塩(ヘキサクロリドはっきん よん さんえん、: hexachloroplatinate(IV))はヘキサクロリド白金(IV)酸イオンを含むイオン結晶であり、ヘキサクロリド白金(IV)酸水溶液に塩化物水溶液を加え濃縮することにより析出する。

ナトリウム塩 ( この項目は、化学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めていますプロジェクト:化学Portal:化学)。




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