プロレス界への貢献
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:59 UTC 版)
力道山は素行の面でいろいろと問題はあったが、プロレスラーとしては比類のないスター性とカリスマ性を備えており、日本のプロレス界の礎を築いた最大の功労者であることは間違いない。生前は朝鮮人であることがほとんど知られておらず、彼の相手レスラーを空手チョップで殴打する時の口癖が「この、朝鮮人野郎」だったこともあり、白人レスラーを次々と倒す姿は、敗戦後の日本人の一種愛国的な感情をも揺さぶった。「総理大臣の名前は知らなくても、力道山の名前を知らない者はいない」とされ、テレビの普及にも大きく貢献があった。またバックに就いていた東声会は、力道山のプロレス興行により莫大な富を手にすることともなった(ロバート・ホワイティング「東京アンダーワールド」など)。 死去した日と同日に4代目の鈴々舎馬風が中風で死去したが、スポーツ紙の一面が力道山の死で埋め尽くされたため、一段のベタ記事扱いとなった。しかしそれを枕にした落語家はいなかったという。 プロレス界での功績は海外でも称えられ、2011年にはNWA殿堂、2017年にはWWE殿堂のレガシー部門に迎えられた。
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