プロジェクト09
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/04 00:44 UTC 版)
「反動推進研究グループ」の記事における「プロジェクト09」の解説
プロジェクト09は、実際にGIRDにより打ち上げられた最初のロケットGIRD-9を開発することであった。技術者であるニコライ・エフレモフの変わった実験により開発された、液体酸素とガソリンに樹脂を溶かし造られた準固体燃料を燃焼させることにより作動した。ノズル上部の青銅でできた燃焼室を形作る2重壁の外壁から液体酸素が流入する。グリース状の燃料は、燃焼室の内壁に設けられた多数の穴から燃焼室に圧入される。この方法により、燃料を燃焼することにより超高熱から真鍮でできたエンジンを守る。09ロケットは垂直に設けられた軌道から発射された。1933年8月17日に最初のロケットは打ち上げられ、約400mの高度に到達した。これは、ソビエト連邦初の液体ロケットによる打上げと考えられているが、厳密にはハイブリッド燃料ロケットであったという反論もある。11月3日に、2回目の打上げをおこなったが、高度100mでエンジンが爆発した。1934年1月に、GIRD-09ロケットは再び打ち上げられ、高度1500mに到達した。
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