プロジェクト01
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/04 00:44 UTC 版)
「反動推進研究グループ」の記事における「プロジェクト01」の解説
ザンデルらは、航空動力中央研究所に在籍していた1929年に、実験用ロケットエンジンOR-1の研究を始めた。後にこれはGIRDのプロジェクト01となった。このエンジンは、純粋な液体ロケットエンジンというよりは現在でいうハイブリッドエンジンに近いものであったと思われる。圧縮空気とガソリンにより作動した。ガソリンに粉末金属を混ぜて高エネルギーの発生する燃料の研究に用いた。エンジンは細長い円筒形をしている。円筒形の2/3は2重構造となっていて、残りの1/3は1重構造となっている。1重構造の方の円筒形一端は解放されておりノズルを形成している。ノズルと反対の二重構造となっている円筒形部分は燃焼室を形成している。ノズル側の燃焼室二重壁の外表面に接続された中空パイプから、圧縮空気が二重の円筒の内壁と外壁の間のスペースを流れ、エンジン全体を冷却(再生冷却)した。またノズル部分はノズル外周にらせん状に巻かれた中空コイルに水を循環させて冷却した。
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