ブルー・ロー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/29 17:30 UTC 版)
「バーゲン郡 (ニュージャージー州)」の記事における「ブルー・ロー」の解説
バーゲン郡はアメリカ合衆国で唯一現在もブルー・ロー (w:Blue law)を遵守している自治体である。ブルー・ローは日曜日を礼拝と安息の日に定めることによって道徳意識を高めるという目的で作られた法律である。 バーゲン郡では日曜に食料品と生活最低必需品しか売ることができない。皮肉なことに、バーゲン郡にはニューヨーク周辺で最も人気のあるショッピング・スポットが数多く点在しているが、日曜にはすべて閉店している。更に皮肉なのは、バーゲン郡のブルー・ローは酒屋の営業を認めていることである。全米20位に入る巨大なショッピングモールをはじめ4つのモールを抱えるパラマスは、小売販売の売り上げが年間50億ドルを超え全米一であるが、日曜出勤も含めた「世俗的な仕事」をすべて禁止しており、郡内の他の地域よりも更に厳しいブルー・ローを課している。 また、国勢調査によると2000年度の人口は88万4118人で、全体の約9.5%ものユダヤ教徒(約8万3700人)が住んでおり、イスラム教徒は1%未満だが約6473人いる。これらの教徒は、キリスト教徒のほとんどと異なり、日曜日を安息日としていない。正統派のユダヤ教徒は、信仰のため土曜日、ブルー・ローのため日曜日、の両日とも買い物をすることができない。 しかし、何度も法律を改定しようとするも、住民投票で反対されてしまう。宗教的な理由ではなく、店舗の営業日や営業時間がますます伸びることを嫌って、あるいは他の日は交通渋滞が大変に酷いため日曜日に激減する交通量を歓迎して、という理由が多い。実際、ブルー・ロー維持の最大目的はバーゲン郡住民が平和で静かな一日を過ごすためといわれている。特にバーゲン郡における最大級モールが集中し、土曜日には大渋滞を起こす州道4号線と州道17号線が通っているパラマスの住民は閑静な日曜を望む気持ちが非常に高い。
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ブルー・ロー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/03 21:14 UTC 版)
パラマスが位置するバーゲン郡には、アメリカ合衆国で唯一、今も日曜日を礼拝と安息の日と定めるブルー・ロー(Blue Law)という法律があり、日曜日には食料品と最低限の生活必需品しか売ることができない。その上パラマスでは、商店だけでなくホワイトカラーの事務所を開くことも禁止されている。つまり日曜日にはパラマスの店はスーパー以外すべて閉まっていると考えてよい。(スーパーでも電化製品や衣服などが陳列されている通路は閉鎖されている。) 再三にわたってブルー・ロー廃止案が出ているが、住民投票で却下されてしまう。これはユダヤ教徒やイスラム教徒の反対など宗教的な理由も多少はあるが、大部分の住民は平日は通勤、土曜日は買い物客によって起こる大渋滞に辟易しており、日曜ぐらいはゆったり過ごしたいという願望を持っているためである。
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