ブラストサイジンS
分子式: | C17H26N8O5 |
その他の名称: | ブラスチシジンS、ブラストサイジンS、Bla-S、Blasticidin S、4-[[(S)-3-Amino-5-[(aminoiminomethyl)methylamino]-1-oxopentyl]amino]-1-(4-amino-2-oxo-1(2H)-pyrimidinyl)-1,2,3,4-tetradeoxy-β-D-erythro-2-hexenopyranuronic acid、シトビリン、TOA BLA-S、4-[[(3S)-3-Amino-5-[[amino(imino)methyl]methylamino]-1-oxopentyl]amino]-1-(4-amino-2-oxo-1(2H)-pyrimidinyl)-1,2,3,4-tetradeoxy-β-D-erythro-2-hexenopyranuronic acid、(2S)-3β-[[(3S)-3-Amino-5-(1-methylguanidino)pentanoyl]amino]-6α-(4-amino-2-oxo-1(2H)-pyrimidinyl)-3,6-dihydro-2H-pyran-2α-carboxylic acid、(+)-ブラスチシジンS、(+)-Blasticidin S |
体系名: | 4-[[(3S)-3-アミノ-5-(アミジノメチルアミノ)-1-オキソペンチル]アミノ]-1-(4-アミノ-2-オキソ-1(2H)-ピリミジニル)-1,2,3,4-テトラデオキシ-β-D-erythro-2-ヘキセノピラヌロン酸、4-[[(3S)-3-アミノ-5-[[アミノ(イミノ)メチル]メチルアミノ]-1-オキソペンチル]アミノ]-1-(4-アミノ-2-オキソ-1(2H)-ピリミジニル)-1,2,3,4-テトラデオキシ-β-D-erythro-2-ヘキセノピラヌロン酸、4-[[(S)-3-アミノ-5-[(アミノイミノメチル)メチルアミノ]-1-オキソペンチル]アミノ]-1-(4-アミノ-2-オキソ-1(2H)-ピリミジニル)-1,2,3,4-テトラデオキシ-β-D-erythro-2-ヘキセノピラヌロン酸、(2S)-3β-[[(3S)-3-アミノ-5-(1-メチルグアニジノ)ペンタノイル]アミノ]-6α-(4-アミノ-2-オキソ-1(2H)-ピリミジニル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-2α-カルボン酸 |
ブラストサイジンS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 05:34 UTC 版)
ブラストサイジンS Blasticidin S |
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4-amino-1-[4-({(3S)-3-amino-5-[[amino(imino)methyl](methyl)amino]pentanoyl}amino)-2,3,4-trideoxy-β-D-erythro-hex-2-enopyranuronosyl]pyrimidin-2(1H)-one |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 2079-00-7 |
PubChem | 258 |
KEGG | C02010 |
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特性 | |
化学式 | C17H26N8O5 |
モル質量 | 422.44 g mol−1 |
外観 | 白色の固体 |
融点 | 235℃ |
水への溶解度 | 30000 ppm (20℃) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ブラストサイジンS(英: Blasticidin S)は抗生物質の一種で、主に農業用殺菌剤として使われた。
概要
稲のいもち病に対しては従来水銀系の農薬が使われてきたが、毒性が強いためこれに代わる殺菌剤の研究がすすめられた。1958年に理化学研究所の住木諭介主任研究員、東京大学の米原弘教授らにより、放線菌の生成物であるブラストサイジンSが発見された。タンパク質の生合成を阻害することにより作用し[1]、1961年に世界初[2]の農業用抗生物質として実用化された。日本では1961年4月11日にラウリル硫酸塩(1964年4月11日失効)、1962年4月21日にベンジルアミノベンゼンスルホン酸塩(2004年3月16日失効)が登録された。商品名には「ブラエス」などがあった[3]。1965年には、これに続く農業用抗生物質としてカスガマイシンが実用化された。
安全性
日本の毒物及び劇物取締法では劇物に分類されている。半数致死量(LD50)はラットへの経口投与で55.9~16.0mg/kg、ラットへの経皮投与で3,100mg/kg[4]。ヒトの皮膚や目に対し刺激性がある。残留基準はないが、食品衛生法では「食品は抗生物質を含んではならない」としている。
脚注
- ^ 殺菌剤の作用メカニズム(農薬工業会)
- ^ 亜鉛が鍵握る抗生物質分解酵素の構造・機構解明(財団法人高輝度光科学研究センター)
- ^ 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著 『農薬毒性の事典 改訂版』三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044。
- ^ 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
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