フロンティア号
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「ジェイ・アール北海道バス」の記事における「フロンティア号」の解説
フロンティア号三菱W80改(呉羽車体) 過去の車両で特筆されるのは、1990年から1995年まで運行されたボンネットバス「フロンティア号」(434-0001・札幌22か844)である。 これは、三菱の4輪駆動トラックのシャーシに呉羽自動車工業(当時)でバス車体を架装した車両(三菱W80型・1970年式)で、当初は三菱鉱業で使用され、1976年以降は栗沢町の伊藤鉱業で炭鉱の坑内作業員輸送に使用されていたが、車検切れの状態で放置されていた。伊藤鉱業の閉山を伝える新聞報道で、放置されていたボンネットバスが紹介されていたことに着目し、JR北海道が譲り受け、活用することになった。 1989年11月8日にまず北海道三菱ふそう(当時)に搬入され、ここではエンジンとシャーシといった走り装置を整備したほか、腐食の激しかったボンネット部分は新しい部品を取り付けた。その後苗穂工場に移され、ここでは主に車体周りの修復と車内の整備を行ない、1990年4月に竣工した。塗装は1950年代の国鉄バス塗装(クリーム色と茶色)とされた。 導入後は「フロンティア号」という愛称が設定され、新札幌駅と開拓の村を結ぶ一般路線で土休日を中心に運行された。運行時には女性車掌も乗務し、乗車券も車内で発売していた。当時としては唯一、稼動状態にある三菱製ボンネットバスであったが、部品確保の問題から1995年限りで運行を打ち切り、保存のため小樽交通記念館(当時)に寄贈された。 諸元車名型式三菱W80改 全長8690mm 全幅2480mm 全高3350mm エンジン6DB1型(165馬力) 乗車定員51名
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