フランスの役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 15:40 UTC 版)
ナポレオン3世の心中には単にフランスの借款を回収する以上の野心的な狙いがあった。ウジェニー皇后から大きな影響を受け、メキシコの君主制を復活させようとしたのである。 1861年以前にはアメリカ合衆国は欧州列強によるメキシコに対するいかなる内政干渉もアメリカ合衆国への挑戦とみなしていたため、各国は両国と紛争を引き起こさないようにしていた。しかし1861年にアメリカ合衆国は南北戦争の渦中に巻き込まれ、ワシントン政府には他国に干渉する余力がなくなった。メキシコのカトリック教会の擁護者を自任するウジェニー皇后に勧められ、ナポレオン3世はその隙を突いた。 ナポレオン3世はフランスが西半球の近代化に大きな影響力を得るのみならず南アメリカ市場の獲得を可能にする機会を捉えた。異父弟モルニー公爵がメキシコ国債の大口保有者であったことも拍車をかけた。
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