フラムハイムへの帰還の旅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 14:25 UTC 版)
「アムンセンの南極点遠征」の記事における「フラムハイムへの帰還の旅」の解説
12月18日、隊はフラムハイムへの帰還の旅を始めた。アムンセンはスコットより先に文明世界に帰り、最初にニュースを伝えると決めていた。それでも1日の行程を15海里 (27 km) に制限し、犬や人の力を温存させた。24時間の白夜の中で、概念上の夜の間に移動し、常に太陽を背にして雪盲の危険性を減らした。来る時に作った雪のケアンに導かれ、1912年1月4日には「肉屋」に着き、バリアに降り始めた。スキーを履いていた隊員は「滑降」できたが、橇を御するヘルマー・ハンセンとウィスティングの下りは不安定だった。橇は御しにくく、クレバスに遭遇したときに急停止できるよう、滑走部にブレーキを取り付けた。 1月7日、隊はバリアの上に設けた補給所の最初の所に到着した。アムンセンは速度を上げられると考え、その後は15海里 (27 km) 進むごとに6時間休憩し、次の行程に入るやり方にした。これによって1日30海里 (54 km) 進み、1月25日午前4時にフラムハイムに帰って来た。10月に出発した時に52頭いた犬のうち11頭が生還し、2台の橇を曳いてきた。南極点に達し、帰還する旅には99日を要したが、予定より10日早かった。全行程1,860海里 (3,440 km) だった。
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