フライングタイガース
英語:Flying Tigers
日中戦争において、日本と対峙していた中国国民党空軍を支援するために米国が「義勇軍」(AVG)の名目で加わった部隊の通称。サメの頭部(シャークマウス)が機首に描かれた戦闘機「P-40」の姿と共に知られている。
フライングタイガースはおおよそ100名規模の編成で中華民国に入り、日本軍と空戦を繰り広げた。敵機を撃墜した者には撃墜数に応じて報酬が与えられるという待遇もあったとされる。当時撮影されたP-40の写真の中には、撃墜した日本軍機の数を同数の日章旗で示したペイントが確認できるものがある。
台湾は毎年9月3日を「抗日戦争勝利記念日」と定めており、2015年に70周年を迎える。2015年6月には、シャークマウスをはじめとするフライングタイガースのペイントが施された現台湾国防部の新鋭の戦闘機「F16」が公開されている。
関連サイト:
台湾 「フライング・タイガース」の塗装を施した戦闘機を公開 - 新華ニュース日本語版 2015年6月10日
フライング・タイガース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/16 14:53 UTC 版)
フライングタイガース(ズ)(Flying Tigers、[ˈflaɪɪŋ ˈtaɪɡə(r)z][1]、簡体字: 飞虎队; 繁体字: 飛虎隊; 拼音: Fēi Hǔ Duì)は日中戦争時に中国国民党軍を支援したアメリカ合衆国義勇軍 (American Volunteer Group; AVG) の愛称である。
- ^ 「フライング タイガーズ」に近い
- ^ 中山雅洋『中国的天空(上)』157頁
- ^ ボイントン『海兵隊撃墜王戦記』14頁
- ^ 中山雅洋『中国的天空 (下)』20頁
- ^ 部隊章は青りんごを下地に、追いかけっこをするアダムとイブで、斜めに掛けられたリボンの文字、「The First Pursuit」は「人類最初の追いかけっこ」とともに「第一追撃(戦闘)中隊」を意味する。
- ^ 中山雅洋『中国的天空 (下)』101頁
- ^ もともと英空軍が発注したのはトマホークMk.IIA (メーカーによる呼称H81-A2、米軍制式名P-40B) で、フライングタイガース向けに送られた機体は製造ナンバー上ではP-40Cであったが、実際は防漏燃料タンクの仕様がB型のままであった。
- ^ 中山雅洋『中国的天空(下)』21頁
- ^ 中山雅洋『中国的天空(下)』26頁
- ^ 中国的天空(中山雅洋・著 サンケイ出版(旧版)/大日本絵画(新版)・刊)日本側記録と併せた、より正確なデータに基づく。
- ^ 中山雅洋『中国的天空(下)』34頁
- ^ 九七重爆71機、九九双軽27機、九七戦32機、一式戦25機。
- ^ 中山雅洋『中国的天空(下)』50頁
- ^ 1941年12月20日~翌年6月12日の間では、AVGは撃墜・撃破171機を報じたが、日本側記録では89機とされる。
- ^ 中山雅洋『中国的天空 (下)』126頁
- ^ 中山雅洋『中国的天空(下)』132頁
- ^ 中山雅洋『中国的天空 (下)』134頁
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